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UX向上。UXを向上させるコピーライティング・8つのコツ

この記事はuxdesign.ccの記事を許可のもと翻訳したものです。

翻訳元記事:8 lessons in UX writing(2017/3/7)
著者:Anjana Menon

私はUXライターですが、プロダクト・コピーライターとかコンテンツ・デザイナーという名で呼ばれることもあります。我々には様々な呼び名があり、相当数の肩書きを持っているのです(クリスティーナ・ビョラン氏がここにまとめてくれています)。
多くの人々にとってUXライターというのは非常にたやすい仕事に聞こえるようです。私もこの仕事をやりだした頃はそう思っていました。さて、アプリやWebサイトのために言葉をつなぎ合わせるのは一体どれほど大変なことなのでしょうか?

正解は、「べらぼうに大変」です。私はエッセイからブログの投稿、長いテキストからホワイトペーパー(プロダクトやサービスの機能解説や市場分析などを文書にまとめたもの)まであらゆることで経験を積んできました。しかし、UXコピーを書くということは全く別の話であり、私が今までにしてきた中で最も能力が試される種類のライティングでした。この記事で、私がUXコピーライティングについて学んだ8つのコツをお話ししようと思います。

1.明確で、簡潔で、思いやりのあるものに

我々は印象に残るようにテキストを書くことに慣れています。直接ユーザーに話しかけられるわけではないので、明確で、簡潔で、熟慮されていることの重要性をいくら強調してもし足りません。また、アプリやWebサイトのことも熟知しています。これらにはどんな言葉を使って書くのかと、シンプルに保つということが大切です。

響きが重要なので単語を使ってはいけません。たとえば、“find”を意味したいときに”discover”という言葉を使わないでください。私の良き先輩であるシャンティ氏は、そこにある必要のない言葉は削除すること、といつも言っていました。これはあいまいさの回避に役立ちます。あなたがユーザーに指示をしユーザーを導くために、明白であることは不可欠です。

いつもコンテンツを、たやすく理解できる文章の長さになるようにしてください。ユーザーは、あなたのアプリなりWebサイトを検索しているとき、長いテキストを読んでくれるほど辛抱強くありません。

2.一貫性を保つ

異なる専門用語を同一の目的のために使用するとユーザーは混乱するのだと解ったとき、私はこの重要性を理解しました。たとえば、オンラインで‘Book a Table’(「席を予約する」)よう依頼しているときは、‘Reserve a Table’(「席を予約する」)に変更しないでください。これには、テキスト、ラベル、ボタンなどが含まれます。

これはユーザーを混乱させるというだけの話ではありません。プロダクトのいたるところで同じ専門用語を使用することで、メッセージ、傾向、言語にも統一性を持たせることになるのです。もしユーザーに戻ってきてほしいのであればダイアログを一緒に作成するのをおすすめします。

3.コピーを同僚に見てもらう

コピーを周囲の人に見てもらいましょう。誰かが戸惑っているのであれば、必ず作り直さねばなりません。
母国語が英語でない誰かにお願いするのが極めて有効です。もし彼らが理解できないのであれば、ユーザーにとっても同じと思って間違いないでしょう。

4.すべての言語で伝わるようにする

これは私がZomato(レストランの採点サイト)で働いていた時に学んだちょっとしたことです。私は翻訳を担当しているラウラ氏の隣に座りました。彼女のそばでコピーライティングを行っていると、彼女はポルトガル語とトルコ語だと意味が通らないかもしれないと言いました。彼女は、英語以外の言語で伝わるようにするため、最適な表現方法を教えてくれたのです。
彼女はZomatoで働いていた時の翻訳の仕事について、ここに素晴らしい記事を書いています。

5.直観を信じる

もしピンと来なかったり、あなたの書いてきたものに満足がいっていないのであれば、ユーザーも同じように感じていると考えられます。あなたの考えることはユーザーも同じです。直観を信じましょう。

6.プロダクトとデザインチームの関係を密に

私はデザインが完了し、それが開発に移ったときに、「テキパキと」コピーを修正するよう何度お願いしたか分かりません。我々はより早い段階で関わらなければなりません。私たちが誰に向けて書いているのか、伝えるべきことと傾向を正しく理解し、大切なメッセージがきちんとユーザーに届くようにする必要があります。

また、コンテキストが必要です。そのため、プロダクトチームと一緒に仕事をする必要があるのです。何かに対するコピーを書くとか、単に文法を直すよう何度依頼されたことか。ここではその話は置いておきましょう。

ユーザーの動向、目的、文字数の制限などをつかむために、我々はプッシュする必要があります(プロダクトマネージャーの方へ – 我々の手間を省いてください、そして一緒に仕事をするか早い段階で関わらせてください!)。締め切りに間に合うよう時間と格闘しているとき、こういったことが我々の仕事をより楽にするのです。できれば、すべての情報を確実に受け取れるプロセスを作り上げ
ましょう。

7.基本的なデザインソフトについて学ぶ

デザイナーの仕事は多岐にわたります。われわれば彼らがしていることのすべてを勉強する必要はありませんが、Figma、Sketch,Balsamiqといった基本ツールを知っていることはいいことです。
コピーをモックアップに入れてみて、どんな風に見えるのか、どんな風に読めるのか、スクリーンにあっているのかを見ましょう。我々のやっていることが間違っていないを確信するために目で見てみることが必要です。

8.デザインを待たない

最終デザインを待っている必要はありません。もしランディングページのためにコピーを書かなければならないのであれば、デザイナーに伝えなければならないこと、誰に、どこに、どのように必要なのかを言いましょう。コンテンツとデザインは表裏一体です。これらを分けて考えてはいけません。それらは両方ともユーザーがすぐに必要とするもので、両方が一緒に働くものだからです。
UIのためのライティングはたやすい仕事ではありません。些細なコンテンツなのでそう思うのかもしれません。
しかし、これは私が経験した中で最も難しい種類のライティングです。言葉を大げさにしたりうわべだけを飾るのはたやすいのですが、UIに関しては基本を掘り下げる必要があります。

すべての人が理解できなければなりません。あなたは聴衆を受け入れなければなりません。
ブランドのメッセージやトーンを伴っていなければなりません。あなたの残りのアプリやウェブサイトには一貫性が必要です。
これは極めて基本的なチェックリストです。しかしながらあなたがユーザーを理解し、導かねばならないのです。

私はこの業界ではまだ比較的新人です。ですから、もっと違ったやり方やウラ技、問題解決のための手腕をお持ちなら、ぜひ教えて下さい!

翻訳元記事

8 lessons in UX writing(2017/3/7)

画像は翻訳元記事より引用

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投稿日: 2017/04/12 更新日:
カテゴリ: UX改善