LPOとは? 成功事例4選・ツール3選:手順とポイントを徹底解説!

LPO(Landing Page Optimization=ランディングページ最適化)の進め方の具体的なイメージができないとお悩みではないですか?
どのように取り組むべきかしっかり把握することで、「費用はかかるが成果が出ない」という遠回りを避けることができます。
本記事では、LPOの基礎知識に加え、これからランディングページ制作やLPOに取り組む方に役立つチェックポイントを解説します。
目次
LP(ランディングページ)とは
ランディングページには大きくわけて2つの意味(広義と狭義)があります。
ユーザが最初に訪れたページ[広義]
広義のランディングページは「Webサイト内で訪問者が一番最初に開くページ」のこと。いわゆる「着陸ページ」です。
訪問者は、検索エンジンの検索結果をクリックしたり、他サイトのリンクをクリックしたり、ブックマークをクリックしたり、さまざまな方法でサイトの中に入ってきます。その入口はトップページとは限らず、サイト内のどのページも入口ページとなる可能性があります。
例えばGoogleAnalyticsを使ったアクセス解析を行っている際には、「ランディングページ」の項目を見ることで、どのページから訪問者が入ってきているか、直帰率はどれぐらいかなどを把握します。
広告出稿時に用いる独立したページ[狭義]
狭義のランディングページは「インターネット広告(主にPPC広告)をクリックした際に開く、1ページ完結型の縦長ページ」のことです。公式サイトとは別に独立して設けられることがほとんどです。
一般に広告代理店の方が言う「ランディングページを作って広告からの利益を最大化しましょう」とか、「今あるランディングページのコンバージョンをもっと上げていきましょう」といった場合には、この狭義でのランディングページを指しています。
図で整理すると、以下のようになります。
LPOとは
では、「LPO」とはどういうことでしょうか。
先にご説明した通りランディングページには2つの意味があります。
「LPO」という言葉を使う場合、狭義のランディングページの最適化、つまり、「広告から流入することをメインに考えられた、独立型のランディングページの成果を高めるために最適化する」という意味であることが一般的です。本記事でも、この意味での「LPO」について解説していきます。
最適化とは
先ほどから出てきている「最適化(Optimization)」は「ページを、訪問者に評価される状態になるよう設計・改善すること」を指します。
SEOの「O」も同じ「最適化」の意味で、「上位表示させるために、ページが検索エンジンに評価される状態にするべく設計・改善すること」を言います。
SEOが検索エンジンのロボットを相手にした最適化であるのに対し、LPOは人を相手にした最適化です。そのため、LPOはSEOほど明快な施策はありません。そのことを念頭におきつつ、話を先に進めていきましょう。
【事例1】バッジで信頼性を高めて72.05%の改善
概要と背景
ハンドバックを扱う「bag servant」というイギリスのサイトの事例です。
リンク先の製品サイトに遷移し購入があると、アフィリエイト報酬を得るというビジネスモデルで、製品サイトへの遷移率が重要指標でした。
実施したこと
「Twitterのフォローボタン」を「WOWバッジ(イギリスのファッション界で権威のあるJacqueline Goldのお墨付きバッジ)」に変更。
<参考:WOWバッジ>
出展:http://philosophyflowers.co.uk/
結果
アフィリエイトパートナーサイトへの遷移が72.05%改善。
この事例の応用の仕方
各種賞のバッジ(モンドセレクション、@コスメのランキングバッジ、グッドデザイン賞など)をLPに活用してみましょう。
受賞歴がない場合は、メディアの掲載実績(◯◯新聞で紹介されました)や、BtoBの場合は利用企業のロゴなども効果的と言えます。
出展・引用:VWO BLOG
【事例2】Fの法則に従い配置を変更し、35.6%の売上増
概要と背景
「Underwater Audio」という水中で使用できるイヤホンなどを扱うECサイトの事例です。
インターネットメディアでは視線の法則として「Fの法則」と呼ばれる原則があります。左上から見始め一番右まで見終わったら、また左に戻り少し下から右に移動するというものです。
<Fの法則>
実施したこと
現行LPでは、Fの法則にもとづくと、見出し→スイマーの画像→[Learn more]ボタンというように視線が移っており、
多くのユーザが顧客レビューを読まずに次のページに遷移していました。
<BEFORE>
そこで、[Learn more]ボタンにユーザの視線が行く前に、顧客レビューが目に入るような設計に変更。
<AFTER>
結果
購入意欲が高まり35.6%の売上増。
この事例の応用の仕方
ユーザがどのように視線を移動させるのかを把握することは重要です。
ユーザにどのような順番で情報に接触してもらうとコンバージョンを高められるのかを設計した上で、適切な位置に配置換えし、A/Bテストで検証しましょう。
出展・引用:VWO BLOG
なお、A/Bテストは「仮説を定量的に検証する手法」です。逆を返せば、「良い仮説」が無いと、A/Bテストから明快な結果を抽出し活用していくことは難しいのです。
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