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ユーザーテストとは?ユーザビリティテストのやり方や例をご紹介

ユーザーテストとは人間中心設計(HCD)というプロセスの中で、検証フェーズで行われる調査のことです。

今回は、ユーザーテストやユーザビリティテストについて、やり方や例をご紹介します。

ユーザーテストとは?

HCDプロセスとそれに該当する各リサーチ手法については、HCD専門資格コンピタンスマップ(2021年度) 特定非営利活動法人 人間中心設計推進機構(HCD-Net)を参照

ユーザーテストとは人間中心設計(HCD)というプロセスの中で、検証フェーズで行われる調査のことです。
人間中心設計(HCD)とは>>

「人間中心設計」という単語が聞き慣れない方もいらっしゃるかと思いますが、これは「製品やサービスの開発において、実際の利用者の要求を満たすことを優先して設計しましょう」というフレームワークのことを指します。人間中心設計は、英語ではHuman Centered Designと言われ、頭文字をとってHCDプロセスと言われることもあります。

ユーザーテストをこの人間中心設計(HCD)の流れに沿って説明すると、4つめの最後のフェーズにあたります。

①:いろいろな調査やインタビューにより、ユーザーの行動とその背景や要因を理解します。
②:ユーザーの利用状況を体系的に整理し、そのうえでどのような要件を満たすべきか明らかにします 。
③:フェーズ②で定義された要件に基づいて、最適な解決策を生み出します。解決策としてプロトタイプ、試作品を作ることも多いです。
④:フェーズ③で生み出されたプロトタイプが要求事項を満たしているのか評価するフェーズです。

ユーザーテストは主にこの最後のフェーズで行われる調査で、要求を満たせていれば実装に移すことができますし、満たしていなければ、その程度に応じて、フェーズ②やフェーズ③からやり直すこともあります。

このように、ユーザーテストは人間中心設計(HCD)プロセスの「ユーザー体験の評価」を担う重要なパートです。

ユーザーテストとユーザビリティテストの違い

ユーザーテストには、実際の利用者にプロトタイプや、製品・サービスを試しに使ってもらう「テスト(ユーザビリティテストコンセプトテスト)」が存在します。

■コンセプトテスト(ソリューションインタビュー)

コンセプト・アイデアを評価する「コンセプトテスト(ソリューションインタビュー)」は、その名の通り「提案する製品やサービスのコンセプトがユーザーにどれだけ受け容れられるのか」という観点で調査するものです。
新規事業開発など、アイディアがまだ具体的な形を取っていない段階ではコンセプトテストの比重が大きくなることが予想されます。

このコンセプトテストでアイデアがユーザーに受容されるということが分かれば、実際にユーザビリティテストに移っていきます。

■ユーザビリティテスト

タスクが達成できるか操作性を評価するのが「ユーザビリティテスト」です。「ユーザーの要求事項を満たす設計になっているかどうか」を検証する目的で行いますので、具体的な利用シーンを想定してターゲットに近いユーザーに実際に操作や閲覧をしてもらい、その様子を観察したり考えていることを発話してもらいながら検証を進めます。

今回はこの「ユーザビリティテスト」の説明をいたします。

▼続きのユーザビリティテストの基本 (1)ー「基本的な設計・実査・分析の流れ」「実施の進め方や注意点」をご覧ください。

ユーザーテスト/ユーザビリティテストのやり方

はじめてのユーザビリティテスト。実際にあった、つまづきポイントは?

ユーザビリティテストのやり方は、

  1. 調査の内容を整理する
  2. どのようなモニタを集めればよいか考える
  3. タスクを設計する
  4. 課題を整理し、レポートにまとめる

の流れとなります。

1.調査の内容を整理する

ここが一番重要です。
お客様に書いていただいたと想定した「ヒアリングシート」を見て、なぜユーザビリティテストをしたいのか、調査結果をどのような形で活かしたいのか、何が分からなくて困っているのかなどを、UXリサーチャーが理解しなくてはこの後の作業には進めません。

インターンで行ったのは模擬案件ですので、実際にお客様に質問をするシーンはありませんでしたが、実案件の場合は認識齟齬がないかよくすり合わせる必要があります。

×良くない例

  • 調査の目的や背景を、流し読みしてしまう
  • 対象サイトを元々知っていたため、さっと見るだけで実際に操作しない
  • 「調査を通じて明らかにしたいこと」を言われたまま受け入れ、深く考えない

◎良い例

  • 調査の目的や背景を、自分の言葉で言えるくらいに理解する
  • この時点で対象サイトをよく確認し、構成を説明できるくらいに理解する
  • 「調査を通じて明らかにしたいこと」は、モニタ要件、タスク設計、レポートのすべての基になるため、この後も常に意識しながら作業を進める

2.どのようなモニタを集めればよいか考える

▼続きははじめてのユーザビリティテスト。実際にあった、つまづきポイントは?をご覧ください。

ユーザーテスト/ユーザビリティテスト実践のポイント

ユーザビリティテストの基礎【導入から実践のポイントまで】実績20年のスペシャリストから学ぶ|セミナーダイジェスト

こちらのセミナーダイジェスト記事では、Pfizer・MasterCard・Hyundaiなど名だたる世界企業においてユーザビリティのコンサルティングを提供、ノースイースタン大学プロフェッショナル学部でも教鞭をとられているクーリーさんに「ユーザビリティテストとは何か」から基礎から実践のポイントをご紹介しています。

ユーザビリティテストを実施する前に理解すべきこと

ユーザビリティテスト(UXリサーチ)を実施する際、留意しなければならないことがあります。それは「認知バイアス」です。

認知バイアスは非常に多くの種類がありますが、ここでは代表的な3つのバイアスについて説明します。

確証バイアス

確証バイアスとは、人々の既存の信念を確認する情報を求めたり、信じたりする傾向のことです。例えば、ある人が以前になにか悪い体験をしたため、ある会社についてひどく嫌っているという場合、ユーザビリティテストにおいて、たとえその会社の製品が優れているとしても肯定的な発話をするのは難しいでしょう。

確証バイアスを排除する完璧な方法はありませんが、こうしたバイアスがあることをリサーチャー自身が意識し「タスクが自身の仮説を指示するような言い回しになっていないか」「この観察結果には自身の意見とは逆の解釈もあるのではないか」など自問することは有効といえます。

選択バイアス/黙認バイアス

▼続きの「選択バイアス」「黙認バイアス」については、ユーザビリティテストの基礎【導入から実践のポイントまで】実績20年のスペシャリストから学ぶ。セミナーダイジェストをご覧ください。

ユーザーテスト/ユーザビリティテスト事例

こちらの調査事例「サービス会員用アプリのリニューアル前後での比較検証/ユーザーテスト」は、全体プロセスの中の「デザイン」で、ユーザーテストを導入した事例です。

・業種/金融
・商材/サービス会員用アプリ
・プロジェクト期間/約1ヶ月
・調査の種類、人数/
リモートセルフユーザーテスト6名

【金融事例】サービス会員用アプリのリニューアル前後での比較検証/ユーザーテストはこちらからご覧ください。

【無料Ebookダウンロード】ユーザーテスト/ユーザビリティテストの基本

数あるUXリサーチ手法の中でも最初に始めやすい「ユーザビリティテスト」の「基本的な設計・実査・分析の流れ」と「実施の進め方や注意点」を解説します。

投稿日: 2022/09/22 更新日:
カテゴリ: UXリサーチ, ユーザーテスト、ユーザビリティテスト, ユーザーテスト事例