Message

カンパニー社長メッセージ

    

価値観が重なってこそ、人生が楽しく豊かになる!
『ユーザー視点を間近に』した価値あるサービスを、共に作り上げたい
    

久川 竜馬(ひさかわ りょうま)
株式会社メンバーズ ポップインサイトカンパニー 社長
株式会社メンバーズ 執行役員 エグゼクティブ・プロデューサー

ユーザーの声や視点、心理を取り入れることに強みをもつ組織    

ポップインサイトは、デジタルマーケティング事業を手がける株式会社メンバーズの社内カンパニーです。
メンバーズは、クライアントに依頼されたものを作るだけでなく、その後の成果をどう出していくか、サービスをもっと良くするためにどうすればいいかなど、付加価値を提供することに注力している会社です。
「デジタルビジネス運用、世界一」をキーとして掲げていて、マーケティングや開発、データ解析など、それぞれに強みをもつカンパニーがあります。

その中で、ポップインサイトカンパニーの主力事業はUXリサーチ。クライアントのサービスやプロダクト、ビジネスに、ユーザーの声や視点、心理を取り入れることに強みをもつ組織として、デジタルビジネスの成果を最大化する支援をしています。インタビューやアンケートによって得られたユーザーの実際の声や考えを、どうサービスやプロダクトに落とし込めば良いかなど、その活用方法も合わせて提案しています。

事業の本筋は、合併前(※)の創業当時から変わっていません。創業時は、すでに作られているウェブサイトやアプリなどがユーザーにとって使いやすいか、わかりやすいかという評価がメインでした。現在は、そこからさらに「そもそもこのビジネスって、ユーザーはどう思うんだろう」といったモノやサービスがない調査や、「新しいビジネスを作らなければならないが、いま市場のユーザーは何に困っていて、どういうニーズがあるんだろう」といった新規事業に関する調査をするなど、支援範囲が広がってきています。


※ポップインサイトは2020年10月に株式会社メンバーズと合併しています。

強みは『スピード感』『伴走体制』『柔軟性』    

ユーザーニーズの多様化やマーケットの変化の早さ、コロナ禍により、企業のデザイン思考の動きやユーザーの声を取り入れていく考えは、どんどん加速しています。そういった背景からUXリサーチを手がける会社が増えてきていますが、なかでもポップインサイトが特に強みと感じているのは『スピード感』『伴走体制』『柔軟性』です。

①スピード感

調査を行ったり、新しい人の意見を聞いたりするには、サービス開発や議論を一旦止めて時間をとらなければなりません。ビジネスをスピーディに進めていかなければいけない中で、それは大きな痛手です。そうした負担を少しでも減らすために私たちにできることは、「ユーザーの声をいかに早く届けるか」ということ。こうしたサービスの質を落とさないような『スピード感』は、創業からずっと意識している大事なポイントです。ポップインサイトは『ユーザー視点を間近にする』というミッションを掲げていますが、一定の質を担保してユーザー視点を提供しても、スピードが早くないと『間近』じゃないなと個人的に感じています。

②伴走体制

リサーチ事業を行う多くの会社では、1回リサーチして終わりというパターンが少なくありません。一方、私たちのメインサービスである「UXリサーチャーオンデマンド(UXRO)」では、クライアントのチームの中に私たちのリサーチャーが入らせてもらってリサーチする体制を作ります。その『伴走体制』により、ビジネスの成果が出るところまで一緒に推進していくことができます。

③柔軟性

プロジェクト単位で「この調査をしましょう」、新規事業開発パッケージのようなものに沿って「4ヶ月や半年で、新規事業の調査を何回かしちゃいましょう」と最初に決めてしまうリサーチ会社は多くあります。そうすると、半年間のタイムラインがほぼ決まってしまって、結論が出ていなかったり議論が煮詰まったりしていなくても、次の調査を考えなければなりません。
しかし私たちのサービスの場合、リサーチャーがチームの中に入って体制を作るからこそ『柔軟性』が生まれます。もちろん最初はプランとして「こんな進め方をしましょう」という提案はしますが、事前に立てていた仮説が通用しないケースもあれば、リサーチで新たな発見をするケースもあります。そうした際に、どのように次のステップに進んでいくかを柔軟に切り替えながら進められるのは、大きな利点です。リモートでクライアント先に常駐しているようなイメージですね。

また、リサーチだけで終わらずにクライアントに総合的に価値を提供できる点、メンバーズ内のほかのカンパニーとチームを組んでさらに成果を出し貢献できる点は、会社全体としての強みといえます。

大人な人が多く、コミュニケーションも良好    

あくまで私目線の話ですが、世間的に見て「大人な人が多い」会社だと思っています。平均年齢が高いこともありますが、穏やかで落ち着いていて、壁をつくる人が少ないです。「オープンマインドで、その人の良さを認めて受け入れる」という雰囲気は強いと感じます。

また、私たちはフルリモートの組織でありながらも、密度の濃いコミュニケーションがとれています。中途入社などでフルリモート未経験の方も、最初こそ心配な様子を見せますが、「入ってみたら思ったより話しやすかった」、「情報が可視化されていてわかりやすい」、「良いギャップを感じた」などという話をよく聞きます。

一方で、マイナス面を言うと、いわゆるベンチャーマインドのような情熱は若干弱いかもしれません。クライアントに対するサービスではスピード感を重視しているものの、ポップインサイト自体がすごく変化に強くてスピード感に富んでいて、どんどん成長させていこうといった思考が強いわけではありません。そのため、ガンガン頑張ってスキルアップしたい、キャリアアップしたいような人からすると、少し物足りないかもしれません。

会社が目指すところを、もっと身近に感じてほしい!→ミッション・ビジョンの作成    

ミッションは創業時からあるもので、会社が進むべき方向性を示しています。一方でビジョンは、ミッションに対するある時期の到達点を表しています。
ミッションもビジョンも、「自分たちが目指すところを、メンバーにもっと身近に感じてほしい」という思いから作りました。これにより、業務で判断に迷った際の拠り所としたりして、働きやすくなるのではないかと思います。
また、メンバーズ全体のミッション・ビジョンともつながる形で作成したので、ポップインサイトのミッション・ビジョンを意識していれば、自然とメンバーズのミッション・ビジョンも達成できる関係性になっています。

ミッション

ユーザー視点を間近にすることで人と価値をつなぎ、心豊かな社会をつくる

創業時のミッションは『ユーザー視点を間近にする』のみで、これまで2018年と2020年に2回改訂しています。
現在のミッションを作ったのは、2020年4月に私がカンパニー社長に就任した際。「自分たちの存在価値や存在意義を掲げるものとして、何がいいのか」というのを改めて考え直そうと思ったのがきっかけです。メンバー全員での議論の場をもつために、月に一度ワークショップを開催。そこで「ユーザーの声をもっと早く届けたい」、「わかりやすく伝えたい」、「良いサービスやプロダクトを作りたい」といった思いがあることがわかったので、それをどう表現すればいいか、私たちが何をすることでそこにつなげていくのか、一緒に考えました。集めた意見を踏まえて最終的には私が決めましたが、創業からのものを生かしつつ、メンバーにとって馴染み深いワードを取り入れるなど、手触り感を意識しました。

ずっと一貫している『間近』という表現にも注目してほしいです。実は、ユーザー視点をベースにサービスを良くするという意味では、もっとユーザーのことを知る、親しみやすさという意味で「身近」という表現でもいいかなと思ったことがあります。しかしそこをあえて『間近』と表現した理由について創業者に伺ったところ、「物理的な距離、すぐそこにある、パッと目を上げたら目の前にある、使える、手の届くところにある」というように「距離の近さ」をすごく意識していました。それにとても共感しているので、この『間近』という表現の良さにもっとこだわれたらいいなぁと思っています。

ビジョン

生活者の行動・価値観を日常的に捉え、日本中のデジタルビジネスの変革を成功に導くことで、気候変動・人口減少を中心とした社会課題解決に貢献する

メンバーズは今後2030年までの指標として「VISION2030」を掲げていて、それに基づいて意思決定をしてきています。ポップインサイトカンパニーとしては、2030年にどういう状態を目指せば、この「VISION2030」に貢献できるのか…それを理解してもらいやすくするために作ったのが、ビジョンです。有志のメンバー20人くらいとマネージャーと私で議論を始め、そこで出た要素をまとめて2022年3月に発表しました。

ミッションの実現が、ビジネスを良くしていく    

ユーザー視点を間近にする

デザインレベルやクオリティがどんなに高いリサーチ会社ができても、この事業環境の中では「スピードには敵わない」と私は思っているので、とにかくそのスピードを早くしたい!ユーザーの声などの一次情報を、いかに早くわかりやすくビジネス側に届けて使ってもらうか。1日でも1時間でも早く正確にやっていきたいと思っています。究極的には、クライアントが「これどうしたらいいんだろう、ユーザーのこと知りたいな」、「ユーザーがどう思ってるかわからないな」などと思ったことをポップインサイトに投げて、翌日には「ユーザーがこう思っているとわかりましたよ」とスピード感をもって報告するのが、私の中での一番の理想です。

「ポップインサイトに頼めば、すぐにユーザーの声がわかる!」と評価されることを目指しています。

また現在では、UXリサーチ以外の事業も少しずつサービスを展開しています。ユーザーの行動データを解析するなど、インタビューや調査をする手法以外でも声を届け、クライアントのビジネスにフィードバックする機能を増やしたいと思っています。

人と価値をつなぐ

リサーチにより得られたユーザーの声や心理を報告しても、「課題があると言われたけれど、どう直していいのかわからない」と、効果的に活用できないクライアントも多くいらっしゃいます。それに対し具体的な改善案を提案するなど、ユーザーの声をきちんと使えるものにしていくための支援も大切です。単に結果を出すだけでなく、わかりやすく、クライアントのビジネスに反映しやすい形で届けること。価値をつないでいく点においても、もっと企業として強くなるといいなと思っています。

判断軸であるミッションは、前向きな提案をするきっかけにも    

色々な判断に迷った時は「ミッション・ビジョンに寄与するか」という観点で議論し、意思決定しています。「個人としては●●と思うが、ミッション・ビジョンの観点で考えたら▲▲とするほうがいい」ということを常に意識しています。メンバーがミッション・ビジョンに共感していれば、納得感も得られます。この軸がしっかりしていれば、誰がトップに立っても意思決定の基準は変わらないので、組織としても良いことだと思います。

ミッションを意識して動いたケースとして、こんなことがありました。クライアントから「120人の調査を2週間でしたい」と要望された事例です。
業界的に、ユーザーテストは5人やれば80%の課題は見つかるから十分だと言われています。それ以上人数を増やしても、出てくる課題の種類が増えるわけではなく、あまり意味がないと言われています。しかし、「5人の意見で決めていいの?」と思う経営者は多くいますし、クライアントには100人程度調査したい理由があるわけです。今回のケースもそうでした。しかし多くの場合、5人の調査でも2週間でやるのはなかなか厳しいのが実情です。
そもそも無理な要望をどうするか…しかし、120人の調査を無理なくできるやり方を考えること、これは『ユーザー視点を間近にする』ことにつながっていると思い、「このスケジュールであれば無理もないし、2週間で納品できそう!」という方法をなんとか考えました。

さらに、クライアントの要望通り120人の声を用意することは、『人と価値をつなぐ』ことにつながります。たとえ業界の考え方で5人だけに調査しても、その結果をクライアントがどう使って良いかわからないのは目に見えています。この場合、『ユーザー視点を間近に』できたとしても、『人と価値をつなげられている』とはあまり思えません。

ユーザーの声を、クライアントのビジネスやサービスに反映するために何ができるのか。事業の推進のためには120人の声が必要というクライアントの要望と、2週間というスピード感。私が徹夜などして無理することなく、この無理難題をどういうバランスでやればいいのか…まさに、ミッションを軸に前向きな提案を考えた経験と言えます。

個人と会社の価値観が少しでも重なると、人生が豊かになる!    

ポップインサイトが行っている採用は、掲げるミッション・ビジョンに共感する方に来ていただく採用方式です。その理由は事業上の意思決定や効率化のためではない、次の2つがあります。

1つは、メンバーズが長くこの採用方法を取り入れていており、ミッション・ビジョンに共感して入ってきた方が多く、そこにギャップを作りたくなかったからです。合併によりカンパニー間の交流や異動が増えているなか、価値観が異なれば働きにくさが生じてしまう恐れがあります。ポップインサイトのミッション・ビジョンに共感し実現することで、メンバーズ全体のミッション・ビジョンに貢献し、その価値観も振る舞いもフィットするように意識し始めたといえます。

2つめは、いざ入社した後、「やりたいことと違った」、「つまらない」などと思う人を減らすためです。初めから共感することは難しいと思いますが、その人が自分の人生の中でやりたいと思っていること、できたらいいなと思っていることと、ポップインサイトやメンバーズのミッション・ビジョンに少しでも重なる部分が大きいと、幸せに働けると思いますし、長く続けてもらえるはず。仕事のパフォーマンスも上がり、結果的にその人の人生が楽しく豊かになると期待しています。

また、皆さんの8時間という労働時間を使って日々何かすることで少しでも社会が良くなったり、大きな地球環境レベルでも貢献できたりしていると思ってもらえると、「自分たちがやっていることが、お金を稼ぐ以外に何につながっているのか」を考えた時に、ここで働く意味や幸せを感じられると思います。

そういう意味では、とても優秀だけれど、ミッション・ビジョンに共感しておらず、スピード感に価値を見出せない人に来ていただくよりも、多少未熟かもしれないけれど、こういうことをやりたいからがんばって勉強したいタイプの人に来てもらう方が、その人自身が働いて幸せだろうなぁと思います。周りのメンバーに与える影響も良いはずです。

ミッションに共感してくれる人、価値あるサービスを共に!    

「ポップインサイトのミッションに共感する人」に、ぜひ来ていただきたいです。ミッションの中で最も大事なのは『ユーザー視点を間近にする』ことなので、クライアント目線で良いサービス、価値あるサービスを作りたいと思ってくれる人が一番です。スキルがあるにこしたことはないですが、その気持ちがあれば、時間はかかるかもしれませんが徐々に成長してもらえると思っています。

さらに、『間近にする』という点において、「早く届けたい!」といったスピードを出すことに価値があると思ってくれる人がいると、個人的にはもっとうれしいです。『間近にする』というのは、単にユーザー目線でサービス開発するのではなく、「スピードを高めて、すぐ目の前にある状態を作りたい」ということなので、そのニュアンスも含めて共感していただきたいと思っています。

 

ご応募お待ちしております!

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