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今後の開催予定

2025年8月27日に開催

日本の金融業界は今、顧客本位の業務運営とデジタル変革の加速という二つの大きな課題に直面しています。金融庁が公表した最新の行政方針においても、IT部門を単なるコストセンターではなく、ビジネス価値を創造する戦略的パートナーへと転換させる「攻めのITガバナンス」の構築が、持続的成長のための重要課題として挙げられています。しかし、多くの金融機関において、部門間の根深いサイロや硬直化した開発プロセスが、その変革を阻む大きな壁として立ちはだかっているのが現実ではないでしょうか。

では、この根本的な課題をどう乗り越えるべきなのでしょうか。その鍵は、従来のIT主導から顧客価値を起点とする「プロダクト主導」の組織へと、パラダイムシフトを遂げることにあります。

本セミナーでは、欧州を代表する金融グループであり、世界40カ国以上に展開する6万人規模のグローバル企業INGで、複数国にわたる組織変革を牽引したスティーブン・ルースト氏をお招きします。デザイナー、そして4社のスタートアップを成功させたシリアルアントレプレナー(連続起業家)でもあるスティーブン氏が、いかにしてデザイン思考をプロダクトマネジメントとITプロセスに統合し、ビジネス・デザイン・IT間の壁を打ち破ったのか。「グローバルとローカルのニーズ調整」「プロダクト成熟度の基準設定」「サイロの解消」といった、大規模組織ならではのリアルな挑戦と、具体的な解決策を実践者の視点から共有いただきます。

本講演は、経営層はもちろん、IT・デジタル戦略・プロダクト開発に携わるすべての方にとって、組織変革を加速させるための戦略と実践的アプローチを学べる貴重な機会です。業界や職種を問わず、変革に取り組むすべての組織にとって多くの示唆が得られる内容です。ぜひご参加ください!

※INGは、欧州を中心に世界40カ国以上に拠点を持ち、100カ国以上でサービスを提供するグローバル金融グループで、デジタル変革の先進事例として大変注目されています。

2025年9月18日に開催

「UXは良いはずなのに、なぜ社内で伝わらないのか?」

そんな疑問を抱える方にこそ、今必要な視点があります。デジタル化の進展、新たな規制導入、そしてAI技術の台頭は、現代ビジネスにおける顧客体験(UX)のあり方を根本から変えつつあります。特に日本の金融業界では、デジタル庁が掲げる「デジタル社会の実現」や金融庁の「金融行政方針」に見るように、ITガバナンス強化やAI活用が急務となっています。この変化の波を捉え、顧客から選ばれ続けるためには、単なるシステム刷新に留まらない、真に「人間中心」のUX戦略が不可欠です。しかし、既存の複雑なシステム、厳格なコンプライアンス、そしてめまぐるしく変わるユーザーニーズの中で、どのようにしてその価値を最大化し、組織全体を動かすのでしょうか。

本セミナーでは、この問いに対し、グローバルな現場経験を持つ二人の専門家がその答えを導き出します。登壇するのは、UXメトリクスの定番書『Measuring the User Experience』の共著者でありUX定量研究の第一人者、またFidelity InvestmentsでUXディレクターとして金融サービス変革を牽引したビル・アルバート博士と、J.P.Morgan Chase、Wells Fargo、UBSといった世界的な金融機関でUX戦略を20年以上手がけてきたグロリア・ペトロン氏。お二人は、金融業界特有の複雑な規制、データプライバシー、アクセシビリティといった課題に加え、「製品検証の重要性」「指標の適切な活用」「AI時代のインターフェース設計」といった、業界を越えて共通するUXの課題に対し、具体的な対応策と考え方を共有します。

特に本セッションでは、AIとの協働におけるユーザーの信頼構築と、定量的・定性的なインサイトのバランス、そしてUXを戦略的機能として再定義するアプローチに焦点を当てます。これは、金融業界に限らず、あらゆる組織のデジタル変革において欠かせない視点です。

本セミナーは、高ストレスかつデータ重視の環境下で、人間中心の明快さを保ちながら、顧客体験を通じてビジネス成果を最大化するためのロードマップを提供します。規制の厳しい環境下でコンプライアンス、セキュリティ、パーソナライズを両立し、顧客の信頼を獲得しながらビジネス成長を加速させるための実践的戦略が学べます。UXデザイナー、リサーチャー、プロダクトマネージャー、IT戦略担当者、そして顧客体験向上を目指すすべての方にとって、規制と技術の波を乗りこなし、顧客に深く響く体験を創るための手がかりが得られるセッションです。ぜひご参加ください!

『Measuring the User Experience』はUXの定量評価に関する世界的定番書。ユーザビリティ指標の収集・分析・活用方法を、実務に即したステップで解説。タスク成功率や満足度、視線追跡など多様なメトリクスを通じて、UXの改善と意思決定を支援する実践的ガイドです。

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