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導入事例

【事例】クックパッドのプロトタイピング&ユーザーテストによるサービス開発

日本最大の料理レシピ投稿・検索サービスクックパッド。

ポップインサイトでは、プロトタイピング、およびリモートユーザーテストによるコンセプト検証をご支援させていただきました。

今回は当時を振り返りながら、マーケティンググループ長の大寺様、エンジニアの森田様にお話をお伺いしました。

クックパッド株式会社
会員事業部 副部長 兼 マーケティンググループ長 大寺様
会員事業部 森田様

機能とコミュニケーションを同時に磨くことの重要性

---早速ですが、今回のプロジェクトを通して印象に残っていることがあれば教えてください。

森田様: わずかな表現の違い方でユーザーの反応が劇的に変わることが印象に残っています。 同じ内容を伝えているにもかかわらず、見せ方やタイミングによって、「手にいれた」と感じるか「失った」と感じるか、ユーザーの受け取る印象が異なりました。

開発時に機能レベルのことだけを話してると、コミュニケーションを磨くことが後回しになってしまい、サービスをリリースした後にどのように、どの程度コミュニケーションを改善したらよいかで戸惑います。機能を磨く事とコミュニケーションを磨く事の課題感や優先度の整理も大変です。

しかし、今回ポップインサイトさんと一緒に取り組んだことで、早い段階からコミュニケーションを意識することができました。機能とコミュニケーションは、決して別々に存在するものではなく、何を提供し、どう届けどう伝えるかは不可分のため、同時に進めていく必要があると感じました。

大寺様: サービスをリリースした後になってしまうとキャッチアップできないであろうことを、今回のプロジェクトでリリース前に事前に把握できた点はとても良かったですね。

森田様: 実際にサービスをリリースして走り始めてくると、コンセプトが刺さってないいのか、コミュニケーションが刺さってないのかが区別しづらくなってきます。しかし、今回のプロトタイプ段階での調査であれば、それがわかりやすく区別のつくものだと感じました。

リモートユーザーテストは机上で空想して解釈するというプロセスを全部飛ばせる

---ポップインサイトが提供するリモートユーザーテストの仕組みについてはいかがでしたか?

大寺様: 新しい世界だと感じました。

「リモートユーザーテストで2〜3人結果を見てみましょう」というやり取りがあった後に、数日後すぐにテスト結果が出ているあの体感はマーケティングやってる人間からするとすごく頼もしいですね。

机の上で想像膨らませて解釈するプロセスを全部飛ばせるので、ストレスがかなり小さくなります。

少し前は、数字の変容を「これ数字変容しているかな?」と疑ってみて、「なんでこの数字が変容するんだろう?」とユーザーストーリーを想像して、数字の繋がりを探って覚悟を決めた後に施策を打っていました。

でもリモートユーザーテストをすればそれがすぐに分かるので、スピードが全然違います。

ユーザーテスト結果を前にチームが同じ温度感になれる

---今回のプロジェクトでは、ユーザーテストの結果をチーム全員でご覧になられていたのは印象的でした。そのことによって得られたものはありますか?

大寺様: 「UXは誰が考えるか」という話。デザイナー、プロダクトオーナーかもしれない、メディアの場合は編集長かもしれない。いろいろな形があります。今回のプロジェクトでは、ユーザーテストの結果をみんなで見ているので、事実は目の前にありました。結果「UXはみんなで考える」ことができたと思います。

森田様: 「この機能はこういう価値としてユーザーに届くはず」と考えがあるときに、人によって考え方が違うので、意見がぶつかるときがあります。

そういうものは定量調査で分かりづらい性質の物が多く、議論が平行線になってしまうことが多々ありました。

今回の調査では、実際にユーザーに当ててみることで「ユーザーにとって価値があると思っていたけどなんか届いてないね」とか「実はあんまり大事じゃないんだね」など、良い意味で期待通りじゃない反応が得られることが多かったです。

その結果を踏まえて理解を修正することが出来ましたし、メンバー全員の認識を揃えることが出来ました。ユーザーテスト結果という事実をみんなで目の当たりにしているので、みんなが同じ気持ちになりやすいと思います。

大寺様: ユーザーテスト結果をみんなで見ると、解釈のすり合わせにコストがかからないですよね。「そもそもその課題は起きているのか」とか議論しはじめてしまうと収束できないですが、目の前で起きている現実をみんなが見ているので、解釈がきれいに揃います。

---なるほどですね。本日は興味深いお話をありがとうございました!

※ページ上の各種情報は2018年9月時点のものです。

投稿日: 2021/11/05 更新日: