株式会社インテリジェンス(求人メディア運営)

インハウスのUXチームに不可欠なリサーチ&プレゼンツール


「UX」という考え方が広がるにつれて、「UXデザイナ」「UXチーム」などUXを冠する部署・肩書を目にするケースが増えてきました。このような部署・肩書で働く方々が、どのようなミッションを与えられ、どのような業務を行っているのか、他社の動向が気になる方も多いと思います。

今回は、先進的な取組をされている企業様として、株式会社インテリジェンスのDODA編成部サイト開発グループに所属されている、UXディレクターの野口様・UXデザイナの最能様に、お話をお伺いしました。

株式会社インテリジェンス 野口様 キャリアディビジョン
マーケティング企画統括部
DODA編成部
サイト開発グループ
UXディレクター


株式会社インテリジェンス 最能様 キャリアディビジョン
マーケティング企画統括部
DODA編成部
サイト開発グループ
UXデザイナ

インテリジェンス流、UX支援の4つのプロセス

Q:最初にUXディレクター・デザイナの貴社内における役割を教えてください。

野口様:DODA(https://doda.jp/)の新企画や改善プロジェクトが立ち上がる際に、プロジェクトメンバーとして、定量データ・定性データの両面から、課題抽出から改善方針までを支援するのが役割になります。

弊社の場合、「○○サイトのリニューアル」といったプロジェクト単位で、「プロデューサー」が責任者となり、その下にエンジニアやデザイナ、外部パートナーを集めてプロジェクトチームが編成されます。私たちは、プロデューサーに伴走し、ユーザを理解に基づく的確な意思決定を下せるようアドバイザーのようなポジションで提言することが役割となります。

Q:なるほど、「社内コンサルタント」のような位置づけで活動されているわけですね。定量データ・定性データの両面からというお話ですが、具体的な検討プロセスを教えていただけますか?

野口様:私達の場合、大きく「4つのステップ」で進めています。

最初のステップは、関係者を集めた「仮説の洗い出し」です。UX改善においてデータ分析は不可欠ですが、限られた工数の中では、最初からデータを見ても、ムダも多く、本質的な論点を外して役に立たない分析を行ってしまうリスクがあります。そのため、まず最初にプロジェクトチームや関係者を集めて、課題意識や改善仮説を洗い出して整理することで、「何を考えるべきか」をクリアにするよう心がけています。

2つ目のステップは、主にアクセス解析ツールを使った「定量データの分析」です。ステップ1で洗いだした課題意識や改善方針に対して、定量的に現状を明らかにすることで、「その課題意識は妥当なのか」「改善方針が正しそうか」といった点について、裏付けを得ることができます。

3つ目のステップは、ユーザテスト等による「定性データの分析」です。定量データだけでは、どうしても「ユーザの心理や感情」が分からなかったり、「サイト横断的な行動パターン」等が追いづらかったりするケースがあります。ユーザテストで「どこでどんな感情を持つのか」「どんな行動パターンをとるのか」を明らかにし、定量データの結果と合わせて考察することで、より納得感の高い結論を得ることができます。

最後に、ここまでの結果を踏まえて「改善方針の策定」を行います。ただデータを整理したり、抽象的な方針を出したりするだけでは「絵に描いた餅」になってしまい、実際にアクションに移すことができません。具体的なサイト構造やワイヤー、導線設計など、実際に改善に繋がるための提言を行うことを心がけています。

社内でのUX支援を成功させる2つのコツ

Q:非常に分かりやすいご説明、有難うございます。プロジェクトを実際に成功させるために、プロセス以外の点で、留意されている点はありますか?

野口様:「ディスカッション」と「プレゼンテーション」の2つが非常に重要だと思います。

私達の場合、上記の4つのプロセスの過程で、何度も「ディスカッション」を挟んでいます。チームでの議論を経ず、一方的に結論を出しても、納得感がでず、アクションに結びつかない場合が往々にしてあります。そのため、各ステップでしっかり合意をとり、全員が「腹落ち」できる状態を醸成していくことはとても重要です。

また、これらの議論とあわせて「プレゼンテーション」の仕方もとても重要です。プロジェクトで最終的に予算をとるには、プロデューサーが社内の上長や意思決定者に対して分かりやすいプレゼンを行い、納得してもらう必要があります。どんなにチーム内でしっかり検討したとしても、それがチーム外に伝わりづらいと、企業を動かすことはできません。チームの責任者が、社内外のチーム外関係者に対して、これらの検討過程を「短く、わかりやすく伝える」ことができるように支援することも成功には不可欠です。

Q:なるほど、とても参考になります。次のご質問ですが、貴社内での「UXの重要性」の啓蒙はどのように行われていますか?案件は常時あるのでしょうか?

野口様:弊社の場合は、マネージャー会議などで様々な取組を共有しており、会議内で自然と私達の取組が広がり、相談されるという流れになってきています。

最近は相談される案件も増えてきており、私達のリソースだけで全てに応えることができなくなっているため、状況によっては外部のベンダーさんを紹介したり、取組自体が不要と思われる場合は「このケースでは、こういうアプローチはする必要性が低い」といったアドバイスに留めたりするケースもあります。今はあえて営業目標などを設定せず、成果を出すために自由に取組ができる土壌があるので、フラットに「やった方がいい」「やらなくていい」というアドバイスができる点は強みですね。

Q:社内において、「UXの交通整理」のような役割も果たされているわけですね。

ユーザテストにより、アプリの新しい価値を見出す

Q:このような取組の中で、2016年4月より「ユーザテストExpress」をご利用頂いておりますが、どのように活用頂いているかを教えてください。

最能様:様々な利用シーンで活用しており、既に数十調査を行っています。

「DODAサイトの特定領域における課題把握」では、リニューアル対象の領域において、ユーザの属性ごとにテストを行い、そこから得られる課題をまとめています。

「サイト全体の課題」では、トップページ・一覧・詳細という大きな流れの中で、どのような課題がありえるかを確認しています。

また「競合との比較」に使うケースもありまして、参考になりそうな競合サイトと弊サイトを同じユーザに使ってもらい、ユーザの視点でどの点がよいと思うのか、悪いと思うのかを把握し、改善に活かしています。

Q:ありがとうございます。競合との比較調査はどのようにして行っているのでしょうか?

最能様:最近では、該当の被験者ごとに、興味を持ちそうな求人情報にまで踏み込んで調査を実施するケースがあります。方法は以下の通りです。

(1)ユーザテストExpressで被験者を集め、そのユーザ属性からおそらくそのユーザが興味を持ちそうな求人を選定します。(業種や職種・エリアなどを考慮して選定しています)

(2)選定したDODAの求人情報と競合他社の同じ求人情報をユーザテストExpressで競合比較調査を実施します。

ユーザが興味を持ちそうな求人情報を選定することで、ユーザは自分ごととして求人を閲覧することになります。さらに、同じ求人情報で競合サイトと比較することにより、求人情報に対するポジティブ・ネガティブのインサイトをより立体的に抽出することが可能になりました。

この結果、求人情報のライティングの課題点などが浮かび上がり、求人原稿そのもののクオリティ向上に寄与していますね。

Q:とても興味深いお取り組みですね。被験者ごとに対象ページをカスタマイズすることで、より質の高い結果を得られそうですね。また、そのほかのお取り組み例はございますか?

最能様:2016年7月にDODAから「面接対策アプリ」「転職カレンダーアプリ」をリリースしたのですが、リリース直後にユーザテストExpressを用いて、ユーザ受容調査を実施しました。この時に得られた、ユーザビリティ上の課題点や問題点に対して、即時アプリの改修をいたしました。

次期バージョンのアイデアにつながる要望などの声をもとに、ペルソナを設定し、ワークショップを実施しています。次期アプリの価値を創出している取り組みと言えますね。

ユーザテストは、「課題発見」だけでなく「プレゼン資料」としても有効

Q:多くのケースでご活用いただき、ありがとうございます。最後に、実務ベースでのユーザテスト結果の分析方法や活用方法を教えていただけますか?

最能様:ユーザテストの結果は、社内で全ての動画見て、どんな点が課題になるかを確認しています。ユーザテストExpressの「発見点追加」の機能でガシガシ登録しています。

この動画データは、プロジェクトチームでの打ち合わせで画面に出し、気になる点をその場で再生しながら議論することに使っています。紙に整理して説明するよりも、実際に動画を見てもらうと議論がスムーズで助かります。

また、プロジェクトのプレゼン資料の中でも、動画データを活用しています。プレゼン資料から動画にリンクを貼り、特定箇所だけ再生しているのですが、動画をちょっと流すだけでもプレゼンの伝わりやすさやインパクトが圧倒的に高まります。プレゼンでは、限られた時間の中で意思決定者に適切な情報を伝える必要があるため、部分的に再生する方法はとても重宝しています。




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