Webコンサルティングを発注する前に把握しておくべき8つのこと
Webサイトを改善して販促に役立てるべく、Webコンサルティング会社やWebコンサルタントを探しているけど選定基準がよくわからない・・・とお悩みではありませんか?
本記事では、
・どのようなポイントに着目して探せばいいか
・Webコンサルタントやコンサル会社との関わり方
を合計8個のポイントで解説します。
これらのポイントを把握することで、自社にあうWebコンサルタントやコンサル会社を見つけやすくなります。
目次
Webコンサルティングとは
Webサイトを開設している企業や店舗は多いですが、「うちはWebサイトをマーケティングに活用して、売上につながっています」と胸を張って言えるケースはどれぐらいあるでしょうか?
Webコンサルティングは、「うちのWebサイトはいまいち役に立っていない」という企業や店舗に対して適切なアドバイスを行い、売上に貢献することを目的として行います。
実際の業務範囲は、Webサイトの改修やSEO、広告活用、SNS活用など多岐に渡り、マーケティング活動に必要だと判断すれば、オフラインの広告やイベントなども含めてトータルで提案することもあります。
Webコンサルティングによる改善事例
Webコンサルティング会社とパートナーシップを組み、サイトからの売上を2年で3.4倍にした事例をご紹介しましょう。
出典:株式会社ペンシル
ガス器具販売のリンナイ株式会社がコンシューマ向けに展開しているECサイト「リンナイスタイル」。EC独特の「売り方」がわからず低迷していた時期にWebコンサルティングのペンシル株式会社と出会います。ペンシルのアドバイスのもと、コンセプトの見直しやサイトの改修、さまざまな集客プロモーションを行い、サイトの売上は2年で3.4倍まで上昇しました。
注目したいのは、クライアントであるリンナイ側の担当チームとペンシル社の関係性です。ペンシル社がデータを分析して、それをもとに施策を出して実行する。それを学んだリンナイ側の担当者が、これまで思いつきでやっていたようなことも、数字を見てPDCAを回すようになっていき、サイトの成長が加速していきます。また外部コンサルの立場としてというよりも、社内のチームと一丸となって数字達成のために深く関わって動くペンシル社の姿勢が深いパートナーシップを築き、成果を生んでいることがわかります。
参考:株式会社ペンシル リンナイ株式会社 成功事例 〜コンセプトワーク実施から1年でアクセス数2倍!売上は1年で2倍、2年で3.4倍を達成!!
Webコンサルティングで行われていること
それでは、Webコンサルティングでは実際どのようなことが行われるのかを把握しておきましょう。
1.ヒアリングによる目的・目標の把握
はじめに、何のためにWEBサイトの活用やマーケティング活動を行いたいと考えているのか、これまでどのようなことを行ってきたかなどをヒアリングして、依頼時点でクライアントさんが考えている目的や目標を把握します。
2.現状の確認と分析
次に、Webサイトやプロダクトを取り巻く現状を調査して分析します。アクセス解析ソフトなどを使ってWebサイトの分析をするほか、市場や競合の分析、自社やプロダクトの分析を行います。必要に応じて、ユーザーや各部署へのヒアリングやインタビューなども行います。
3.課題と改善施策の洗い出し
分析結果から抱えている課題を洗い出し、それを改善するための施策を検討していきます。施策ごとにKPIなどの数字目標を設定し、達成の基準を明確にします。
4.施策の優先順位づけと担当者のアサイン
いろいろ出てきた施策の中から、どれを最優先として着手するか優先順位付けを行います。場合によっては、担当者の調整なども行います。担当者は社内から出す場合やアウトソース先を斡旋する場合もあります。
5.施策の実施
優先順位に従って施策を実施します。WEBサイトのリニューアルを実施する場合は進行管理やディレクションをコンサルタントが兼務する場合もあります。
6.実施結果の確認
施策の実施後、あらかじめ設定したKPIに従って成果を計測し、分析します。結果に応じて、戦略を立て直したり、施策の実施方法を変えたり、別の施策に取り組んだりして、成果をあげていきます。
7.PDCAサイクルの実施
一定の成果があがったあとも、さらに成長させるべくPDCAサイクルを実施し、社内に定着させます。社内の担当者が自分でPDCAサイクルを回せるよう、分析方法や施策の実施方法を教育してくれるコンサルタントもいます。
Webコンサルタントやコンサル会社を探すときに着目するポイント
では、Webコンサルタントやコンサル会社を探すときにはどのようなポイントに着目するとよいのでしょうか?
1.費用
Webコンサルティングの費用は明確な相場がないため、Webサイトなどを見ても概算すら書かれていなかったり、「10万円~100万円まで」のように幅が広すぎて検討もつかなかったりします。内容に合わせて見積もりを出します、というケースでも、結局終わってみたいといくらかかるかわからないということも・・・
相場がないからこそ、できるかぎり事前に総額料金を提示してくれる会社であれば安心して依頼することができます。
2.対応範囲
プロダクトを世の中に広めるためのマーケティング活動に必要な施策は広範囲におよびます。自分達が実現したいと思っていることが対応範囲に含まれているか事前に確認しておきましょう。契約してフタをあけてみたらSEOばかり施策としてあがってくる・特定の広告やツールばかり勧めてくる、といったケースもあります。それぞれ得意分野はありますが、得意分野以外の施策が必要となったときの対応も確認するとよいでしょう。
3.スキル
分析の結果や方向性を示すだけでなく、具体的な施策まで落とし込んでアドバイスをくれるのがスキルの高いコンサルタントです。いずれは社内の担当者が自分で施策を出せるようになるところまで指導してくれるのがベストです。また、コンサルタント自身に実務経験があることが望ましいです。コンサルタントがディレクションを行ったり、必要なときは手を動かせるほうがPDCAサイクルが円滑に進みます。
4.実績
自社の業種、あるいは近い業界の成功実績があるコンサルタントであれば、ノウハウや業界の知識が蓄積されています。異業種でも似たような性格のプロダクトやキャンペーンでの成功事例があれば、そのノウハウが活かせます。同様にサイトの規模別の実績も確認しておきましょう。
5.コミュニケーション
一緒にチームを作って教えを乞うことになるため、コミュニケーションが円滑に取れることは必須の条件です。人と人とのつきあいなので相性もあります。契約前に遠慮なくいろいろな質問を投げて、どのような対応が返ってくるか、難しい専門用語を羅列することなくわかりやすく解説してくれるかなどを確認してみてください。
Webコンサルティングの成果をあげやすくするポイント
依頼する側としてどのようなことに気をつければ、Webコンサルティングの成果があがりやすくなるのでしょうか。
6.目的意識を持つ
「なんのために、なにを達成したくてWebコンサルティングを依頼するのか」という点を明確にすることで、コンサルタント側も目的や目標を把握しやすくなり、目指すべきゴールを共有しやすくなります。
7.丸投げしすぎない
丸投げして成果があがるならラクだしいいのでは?と思われるかもしれません。ところが丸投げした場合、成果をあげるためのノウハウは自社内に蓄積されません。その結果人材が育たず、いつまでたってもコンサルタントに依存することになってしまいます。
8.一緒に学ぶ姿勢で
コンサルタントから知識や技術を学び取り、Webサイトやマーケティングを良くして行くために、チームとして一緒に活動することで、社内のスキルも向上します。Webコンサルティングによって一時的に成果をあげるだけではなく、そのノウハウを資産として残すことができれば、長い将来に渡って成果を上げる下地づくりができます。
どんなコンサルタントに依頼すれば成果が出せるかは、それぞれの状況や目的によって異なります。まずは依頼の目的を明確にすることが大切です。また、コンサルを頼むことで自社のWebサイトやマーケティングの社内スキルを向上したい(いずれは独り立ちしたい)という当事者意識をもって臨みましょう。そして、そのような想いを汲んでくれるコンサルタントやコンサル会社を探しましょう。素晴らしいパートナーとの出会いがありますように。