UX勉強会レポート！LINEモバイル株式会社様　社内勉強会

ポップインサイトが開催するオンラインセミナーでは、UXの実践者、専門家を広くお招きし、UXリサーチやUX組織作りの事例・ノウハウをご紹介いただいています。これまでに開催した53回のセミナー・トーク会には、のべ5000人以上の方にご参加いただきました。

最近は、セミナーご参加者やクライアントご担当者からも
「社内でブログ記事を回覧しています！」
「ポップさんのYouTube動画視聴会やります！」
というお声をお聞きすることも増え、嬉しい限りです。

そこで今回は、LINEモバイル株式会社様にご協力いただき、UX体制づくりの他社事例から積極的に学ぶ同社の社内勉強会・ワークショップをレポートします。所属部署の垣根を越えてUXリサーチの価値を社内で共有するヒントになれば幸いです。

※この勉強会コンテンツは弊社が提供する有償サービスに含まれる内容ではありません。LINEモバイル株式会社様の自主的なお取組みに賛同し実施した勉強会です。

1 他社事例から学ぶ「UXカルチャーづくり」
2 勉強会がUXの「自分ごと化」のきっかけに
3 UX専門家、実践者の貴重な知見・ノウハウで「UX力」を磨く

他社事例から学ぶ「UXカルチャーづくり」

LINEモバイル株式会社様の社内勉強会・ワークショップは、2020年9月下旬にオンラインで実施。UXの担当部署だけでなく他部署からも合計20名が参加しました。

「参加の心得」は3つ。

他社事例から学び、刺激を得ること
自社や自分自身のUX成熟度を意識すること
自社での活用方法を考えてみること

勉強会の3つのゴールを確認し、さっそく事例の共有をスタートします。

今回は、ポップインサイトブログより、「NewsPicks初のUXリサーチャが挑戦した『ユーザーファーストな文化づくり』」のセミナーダイジェスト記事と動画を共有。NewsPicks初のUXリサーチャー、マックスウェル・フォレストさんが挑戦した「UXカルチャーづくり」について参加者全員で学びました（勉強会での事例活用には、マックスウェルさんご本人からも快諾いただきました）。

マックスウェルさんは、「NewsPicks社にUX文化をつくる」というミッションのもと、1年間のアクションプランを作成しました。このプランは、社内調査・UX文化の土台づくりを最初の半年で実施し、残る半年でUCD（User Centered Design＝ユーザー中心設計）のプロセス作りをする、というものでした。

出典：NewsPicks初のUXリサーチャが挑戦した「ユーザーファーストな文化づくり」登壇資料

「社内調査」（社員向けインタビュー）を経て、UXへの関心が高い社員が実は多いことを知ったマックスウェルさんは、「UX文化の土台作り」フェーズで社内のあらゆるステークホルダーを巻き込んで大型調査を実施します。

出典：NewsPicks初のUXリサーチャが挑戦した「ユーザーファーストな文化づくり」登壇資料

続いての「UCDプロセスづくり」フェーズでは、ユーザーへの共感を高める3つの取り組みを実施することで「ユーザーファーストな文化づくり」を確実に推進したマックスウェルさん。UX向上への挑戦は現在も継続中です。

勉強会では、NewsPicks社の実例をもとに、ペルソナやカスタマージャーニーマップをどう作り活用していくかについて、ポップインサイトのUXリサーチャが解説。

インプットの後は、小グループに分かれて、UXの取り組みに対する気づきを共有するワークショップの時間へ。社内での今後のUX取り組みについて部署横断で意見を交換し、約90分の会を終了しました。

勉強会がUXの「自分ごと化」のきっかけに

終了後、UX担当部署の参加者からは、
「事例紹介がとても勉強になりました。原理原則よりも事例紹介を多く知りたいです。」「学ぶ上でどう手を付けて良いかわからない状況が多いので、実事例を含めピンポイントで教えて頂けると非常に効率的に学べます」と次回以降の勉強会への期待を寄せていただきました。

また、UX担当部署外からの参加者にも、
「UXが重要であることはわかるがうまく言語化できない。UXとはなんぞや、から勉強したい。」と、UXへの興味が深まるきっかけとして評価いただけたようでした。

勉強会に参加したポップインサイトのUXリサーチャも、今後ファシリテーション力にも磨きをかけ、チームワークが最大化するような問題提起とディスカッションを導いていければと意気込みを新たにしています。

隔月開催を予定しているこの勉強会。
次回以降も多くの参加者の皆さんと有意義な時間を持ち、組織へのUX文化浸透に貢献できるよう取り組んでいければと思います。