NewsPicks初のUXリサーチャが挑戦した「ユーザーファーストな文化づくり」

【作成】2020/06/12  

日本最大規模のソーシャル経済メディア、NewsPicks。

意外なことに、同社の「UX文化」の歴史はまだ浅く、UXの取り組みが始まったのは、Maxwell Forrest(マックスウェル・フォレスト)さんが入社した2019年です。

元々NewsPicksのヘビーユーザーだったマックスウェルさん。実は、この愛すべきアプリのUXをよりよくしたいという思いが高じて同社初のUXリサーチャーとして入社を果たし、「ユーザーファーストな文化」をもたらす立役者となりました。

本稿では、NewsPicksでのマックスウェルさんのチャレンジの軌跡をつぶさにご紹介いただいた、2020年5月27日開催のセミナーのダイジェスト版をお届けします。

うちの会社にUX文化がないのはマズい!何とかUXを広めたい!上司を説得したい!そんな方必読のノウハウ満載です。

【オンラインセミナー動画】NewsPicks初のUXリサーチャーが挑戦した「ユーザーファーストな文化づくり」Part1(本編)

1年間のアクションプラン

「NewsPicks社にUX文化をつくる」というミッションを持って入社したマックスウェルさんは、1年間のアクションプランをつくります。

このプランは、社内調査・UX文化の土台づくりを最初の半年で実施し、残る半年でUCD(User Centered Design=ユーザー中心設計)のプロセス作りをする、というものでした。

▶「1年間のアクションプラン」パートの動画はこちら

アクション1. 社内調査

最初にマックスウェルさんが取りかかったのが社内調査でした。社員向けインタビューの結果わかったことは、UXへの関心がある社員が実は多いこと、また、社員が思うNewsPicksユーザー像が、2015年の創業期から変わらず「意識高いビジネスパーソン」である、などの事実でした。

ここからマックスウェルさんは「今のユーザー」を知る必要性を痛感し、ペルソナ・ジャーニーマップの作成と社内教育の実現に向けて動き出します。

アクション2.大型ユーザー調査

NewsPicks社初の大型定性調査の目的は、「今のユーザーはどのような人で、どんな時に何のためにNewsPicksを使っているか」の把握でした。実施期間は4ヶ月、調査費用は参加者への謝礼のみ、という低コストでの運用でした。

驚きなのは、以下の4段階で実施した調査の全段階で、CEOをはじめ、デザイナー、マーケター、エンジニア、そしてインターンにいたるまであらゆる社内ステークホルダーの協力をあおいだ、というマックスウェルさんの「巻き込み力」です。

  1. 「現状データ分析」:アプリの行動データ解析や属性アンケート
  2. 「ユーザーのカテゴリー分け」:契約形態(無料/有料)X 使用頻度 X 満足度
  3. 「ユーザーインタビュー」:23人を対象としたインタビュー
  4. 「トレンド分析・ペルソナ作成」:共感マッピング・KJ法・トレンド分析

▶「大型定性調査」パートの動画はこちら

この調査から得られたインサイトは、「ユーザーは意識高いビジネスパーソンだけではない」「NewsPicksを単なるニュースアプリではなく、人生の参考になるメディア、世の中の流れを知るためのメディアであると思っているユーザーが多い」など、当初の仮説には無いものでした。

▶「ユーザー調査からのインサイト」パートの動画はこちら

アクション3.調査後の3つの取り組み

大規模定性調査に続き、マックスウェルさんは社内の「ユーザーへの共感」を高める3つの取り組みを実施しました。これらは、経営陣を巻き込んだ新プロジェクトの立ち上げや他部署との連携につながるなど、NewsPicks社内にUX文化を大きく広げる結果となりました。

  • ペルソナとジャーニーマップづくり:「ペルソナカード」を紙で作り、オフィス内で展示。社内でペルソナについての会話が自然発生するメリットが。
  • 共感ワークショップ:社員10名を集めた1時間程度のワークショップを実施。ユーザーとの共感を目的としました。
  • ウォッチパーティ:インタビューのハイライト映像を社内で上映。感動したマーケ担当者がユーザーストーリーを社外発信するプロジェクトが発足するほど。

▶「調査後の3つの取り組み」パートの動画はこちら

アクション4.試行錯誤中の2つの取り組み

NewsPicks社の「ユーザーファーストな文化づくり」の試みは、全て順調に見えます。けれどもマックスウェルさんは「まだ試行錯誤の最中です」と話します。

「試行錯誤」のひとつめは、UCDプロセスの構築です。開発プロセスにUXリサーチを導入する価値(=ROI)を示すべく、小規模で試行中です。リサーチは時間がかかって面倒、というイメージを変えたい、とマックスウェルさんは力を込めます。

ふたつめは、リモートインタビュー。リクルートのためのアンケート配信や被験者への連絡、日程調整、そしてインタビュー本番まで、なるべく無料ツールを使って低予算で実施し、インタビューの実績を積んでいるところです。

▶「試行錯誤中の2つの取り組み」パートの動画はこちら

最後に「ユーザーに焦点を絞れば、他のものはみな後からついてくる」というGoogleのポリシーを紹介し、マックスウェルさんはセミナーを締めくくりました。

まとめ:大切なことは「巻き込むこと」「小さく始めてROIを示すこと」

NewsPicks社に「ユーザーファーストな文化」をつくるため奮闘され、現在もチャレンジを続けているマックスウェルさんの取り組みは、これから自社にも「ユーザーファースト文化/UX文化を根づかせたい!」と願う方々の大きなヒントになるはずです。

ポップインサイトでは、すばやく、小さく、何度も繰り返してUXリサーチを実施し、継続的に「ユーザーファーストな」サイト・サービス・プロダクトを制作する仕組みづくりを「UXリサーチャーオンデマンド」(UXRO)というサービスでご支援しています。

マックスウェルさんが解説されたとおり、ユーザーファーストな文化、UX文化を構築する際に重要なのは、「社内の多くの人を巻き込むこと」そして、「小さく始めてROIを示すための実績をつくること」です。

「やってみたいけれど、どこから手をつければ…」とお悩みでしたら、ポップインサイトにぜひご相談ください。経験豊富な専任UXリサーチャーがステークホルダーのハブとなって伴走し、ビジネス成果につながるUXリサーチのロードマップ作成、実査、改善施策のご提案をおこないます。

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