一年間でメディア売上7倍を達成、事業特性を理解した定量×定性のPDCA伴走体制とは

| 背景・課題 | ・定期的に調査を実施するサイクルを作りたい ・専門的なUXリサーチにより、ユーザーのインサイトを正確に把握したい |
| 支援内容 | ・UXリサーチャーをチームに配置し、定期的にUXリサーチを実施 ・月1回の共有会などでスムーズなコミュニケーションを実現 ・事業特性を理解し、知りたいことを的確に把握できる調査を実施 |
| 成果 | ・自社メディアの売上が7倍に増えた ・定量×定性調査のPDCAサイクルが確立され、「迷ったらユーザーに聞く」文化が定着 |
創業当初から大切にしてきた「ユーザーのインサイト」へのこだわり
--まず、ご担当者さまの部署のミッションと役割を教えてください。
朝倉様:株式会社キュービックは、転職や弁護士相談など、主にユーザーと業界の情報格差が大きい分野におけるデジタルメディアの企画・制作・運営をしています。エクスペリエンスデザインセンターのビジョンは、「広義のデザインを実現する」ことです。
私たちが作ったサービスを通じて、またはそこに至るまでのプロセスで得られるユーザーの「体験価値」の向上を目指しています。それによって競合他社との差別化を図り、サービスだけではなく会社にも好意的なユーザーを増やして、顧客満足度の向上を意図的に得られる仕組みを作ることが目標です。具体的な業務としては、デザインの観点からメディアの企画・改善・制作をしています。
-- UXリサーチャーオンデマンド(UXRO)を導入していただいた背景(導入前の課題等)を教えてください。
朝倉様:キュービックは創業当初から、ユーザーのインサイトを掴むために、インタビューを積極的に実施してきました。このユーザーインサイト獲得の精度を一層高めたいと考えたのが、UXリサーチャーオンデマンド(UXRO)の導入を決めた理由です。
それまではスポットでユーザーテストやインタビューを行っていましたが、そういった定性調査の結果を活かしきれておらず、定量調査(A/Bテスト)に頼っていました。
しかし、A/Bテストにも限界があり、結果はわかるが理由がわからないという問題点がありました。理由がわからないと仮説が生まれづらく、次の改善につながらない。また、数字上では成果は伸びているけれども、ユーザーが本当に有益に感じていて数字が伸びているのか、たまたま手法で伸びているのかわからないということがありました。
そこで、定性調査で得られた結果を正しく分析しつつ、定期的・継続的に行うことにより、ユーザーがどう感じているのか、ユーザビリティにどのような課題があるのかモニタリングしたいと考えたのです。
UXリサーチャーオンデマンド(UXRO)で、定期的にUXリサーチができる仕組みへ
--数あるリサーチ会社の中からポップインサイトを選んでいただいた決め手を教えてください。
朝倉様:1つ目は、稼働ベースで取引ができるという点です。過去、案件ベースで調査会社に依頼した際には、調査を実施するタイミングが私たちに委ねられ、通常業務の中で調査の優先順位が下がりやすい傾向にあったので、定期的に調査が実施できないことがありました。UXリサーチャーオンデマンド(UXRO)は、月の稼働ベースでの取引で、毎月必ず調査を依頼するので、定期的に調査を実施する仕組みが作れることにまず魅力を感じました。
2つ目は、限られた時間・予算の中で、より多くの方にユーザーテストができる「リモートユーザーテスト」が行えることです。ユーザーテストをオフィスで実施すると、コストも時間もかかります。しかし、リモートユーザーテストは時間や場所の制約がないため、多くのユーザーに低コストでユーザーテストを実施できるのでとても良いと感じました。
1年で売上が7倍に!!定性×定量で回すPDCAサイクル
-- 実際にUXROを使って、どのようなサイクルで調査を進めているのですか?
朝倉様:主にメディアのユーザーテストで活用しています。進め方としては、ユーザーテストを実施したいメディアや知りたいことなどをポップインサイトさんに伝えて、スクリーニング・リクルーティング・タスク設計・実査・ユーザーテスト動画の納品までをお願いしています。
その後、私たちは納品された動画の分析、課題設定、施策実施に集中し、翌月にまたユーザーテストをお願いするといったサイクルで回しています。また、新規の案件がある場合には、これから実施した方が良い調査や誰を対象にすべきかなど、とてもラフな状態から相談しています。

ーーそのサイクルから、クレジットカード比較メディアで「売上7倍」という驚異的な成果が生まれたそうですね。具体的なプロセスを教えてください。
朝倉様:はい、複数のクレジットカードを比較できるランキングサイトでの改善事例です 。売上7倍に至るまで、定量と定性の両面からPDCAを回していきました 。
【1回目の施策】情報の優先順位整理
- 施策内容:「読むテキスト」と「見る表」が混在していたレイアウトを、「見るエリア」と「読むエリア」へ明確に分離・整理 。
- 定量成果: 初回CVRが1.2倍に改善 。

ーー初回から素晴らしい成果ですね!そこからさらにどのように深掘りしたのですか?
朝倉様:「なぜ改善したのか」の要因分析とさらなる打ち手を見つけるため、ポップインサイトさんに実施いただいたユーザーテスト動画をじっくり観察しました 。そこで得たユーザーの発言や行動の背景にある価値を、KJ法を用いて「価値マップ」として体系的にまとめたんです 。

朝倉様:分析の結果、「お得なカードを申し込む価値」は現状のページで満たせている一方、「一覧性が低く、俯瞰的にカードを探せない(比較・俯瞰の価値が未充足である)」という本質的な課題が浮き彫りになりました 。
もしこの定性分析をしていなかったら、ユーザーの「ページが長い」という発言だけを鵜呑みにして「文章を短くして一番上に比較表を置く」といった、満たせていた価値まで削り取る失敗施策を打っていたかもしれません 。
【2回目の施策】テキスト情報のアコーディオン化
- 施策内容:テキスト情報を「アコーディオン」にまとめて一覧性を向上 。
- 定量成果: CVRがさらに1.33倍アップ

ーー定量と定性を組み合わせた2回の改善で成果を伸ばされたのですね。売上7倍に至るまでの道のりはどのようなものだったのでしょうか?
朝倉様:一度施策を出して終わりにするのではなく、2回目の施策後もUXROを活用してユーザーテストを実施し、「定量データの確認・定性分析による課題設定・施策の実行」というサイクルを継続的に繰り返していきました。
ユーザーの真のインサイトに基づいた改善を積み重ねていった結果、最終的におよそ1年でメディア全体の売上が7倍に到達するという大きな成果に繋がりました。
全体に根付いた「まずはUXリサーチをしてみよう」という意識
-- UXリサーチャーオンデマンド(UXRO)を導入して変化した点はありますか。
朝倉様:「わからないならユーザーに聞く」という意識や行動がより深く組織に根付いたように感じます。
また、施策の品質の向上も感じます。主観的な品質はもちろんですが、結果という点においても向上しています。成功事例が増えたことで、「やっぱりUXリサーチって大事だよね!」という意識がさらに強くなりました。
--担当UXリサーチャーはどのような存在ですか。率直な感想を教えてください。
朝倉様:チームのUXリサーチ担当という存在になっています。ポップインサイトさんはお付き合いが長いこともあり、キュービックの事業特性を理解した上で調査を進めてくれるので、コミュニケーションがとてもスムーズです。知りたいことを的確に調査してくださっていると感じています。また、返信がとても早いことに驚いています。Slackでコミュニケーションをとっていますが、必ず当日中に返信が来るので安心感があります。
--ありがとうございました。では最後に、ポップインサイトに期待することを教えてください。
朝倉様:エクスペリエンスデザインセンターのビジョンである「広義のデザインを実現する」には、プロダクトだけではなく、ブランドやカスタマーサービスに関するUXリサーチも必要だと考えています。UXリサーチをする対象の幅を広げていくチャレンジを一緒にしましょう!
<担当UXリサーチャーより>
キュービック様は、UXリサーチに対するモチベーションが非常に高く、UXリサーチを実施する際に、UXリサーチの背景・目的・仮説・ゴールなどを丁寧に共有してくださるので、スムーズに調査を進めることができて大変助かっております。
また、現在は月に1回のペースで悩みや現況などをざっくばらんに共有し合う場を設けており、より近い距離感でご支援させていただいております。引き続き、UXリサーチを通じて、同じゴールに向かって伴走していきたいと考えておりますので、何卒よろしくお願いいたします。
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