“デザイナーこそ「言葉を尽くす」ということ。” 転職サービス「doda」リブランディングにおけるUXデザイン部の姿勢

【作成】2019/01/22   【更新】2019/06/10 

2018年11月27日、パーソルキャリア株式会社 大手町オフィスラウンジにて、ポップインサイト主催「第2回UX Potato」が開催されました。

「UX Potato」とは、「ポテトを食べながらライトにUXを学ぶ」場。UXをテーマに、いろいろな「人」や「取組み」と出会うことで、 UXをより実践していけるきっかけとして楽しんでもらうライトニングトーク会・勉強会です。

この記事では、「第2回UX Potato」の登壇内容を3回にわたってご紹介します。第1回は、パーソルキャリア株式会社様クリエイティブグループの、転職サービス「doda」リブランディングへの取り組みについてご紹介します。

パーソルキャリア株式会社 転職メディア事業部 プロダクト開発統括部
UXデザイン部 クリエイティブグループ
佐藤貴明氏

人材系ベンチャーでのWebディレクター、受託系Web制作会社でのデザイナーを経て、2017年8月より現職。転職サービス「doda」担当。直近のリブランディングでは、所属するクリエイティブグループにてサイトUIを担当。

わずか12名でリブランディングプロジェクトに参加

本日は、いちデザイナーから見た、事業会社におけるUXへの取り組みや社内浸透についてお話できればと思っております。

弊社は、今年10月にリブランディングし、ロゴやサイト、プロモーションなどを大きく変更いたしました。リブランディングの概要を一言で言えば、職業感や働き方の多様化という、従来の「doda」では対応しきれていなかったコミュニケーションを図るために、より個人の方に寄り添えるブランドになるということです。

今回、私自身がそのリブランディングにクリエイティブグループとして関わる中で、UXにどのように取り組んでいけばいいのか、という点について学びがありましたので、お話させて頂ければと思います。

クリエイティブグループには、デザインに特化した人、フロントエンドに特化した人、と幅広いメンバーが所属しています。当時12名でリブランディングを担当し、今は14名プラスぬいぐるみ5匹です。ぬいぐるみは、リブランディング当時は1匹だったんですけど、ローンチが近づくにつれ増えていって、ストレス度合いと比例してるんじゃないかって。ここ笑って頂くポイントなので笑ってください(会場笑い)。

クリエイティブグループは最近、UXデザイン部という部署の中に入りUXに取り組んでいますが、企業規模に対するクリエイティブグループの人数は非常に少ないです。

正式な所属は「パーソルキャリア株式会社 転職メディア事業部 プロダクト開発統括部 UXデザイン部クリエイティブグループ」です。「転職メディア事業部」は「doda」のサービスを運営している部署ですが、そこの主要関係者に対して、クリエイティブグループ、要するにUXをやっていこうという人達がほんの数パーセントしかいない。なおかつ、業務内容の大半が、オペレーティングと言いますか、制作、コンテンツの量産だったこともあって、本当にUXに取り組めるのか、リブランディングに関われるのか、と社内からも思われているような状態でした。

「UXデザイン」は一朝一夕には浸透しない

そういった中で考えたのがUXの浸透方法です。UXの浸透方法には主に二つあると考えています。一つ目は、最近のスタートアップでよく見られるような、CXO(編者注:Chief Experience Officer)、CDO(Chief Digital Officer)を設けて、上からガツンとトップダウンで行う方法です。もう一つは、UXデザインを知っている人、実践している人がいる現場からボトムアップで行う方法です。弊社の場合は明らかに後者なのですが、まだまだ一緒にやっていく人が少ない。そんな中で「UXデザイン」を組織に浸透させていくことを考えた際に、まず「そんなにすぐに変わるものではない」ということを理解しないと、くじけてしまいがちだと思います。

例えば、今日のこういったイベントに参加したり、UXの本を読んで「じゃあ明日からやってみよう」とか、そういう話にはなりづらいんですよね。数年単位で浸透させていく、一朝一夕で形成されるものではないというのを、まず理解することから始めないと、なかなか厳しいかな、と感じます。

ノンデザイナーへの説明に「言葉を尽くす」

そんな中で、UXを浸透させていく際のポイントは「言葉を尽くす」「仲間を増やす」「何ができるのか発信していく」の三つだと考えています。一つ目は言葉を尽くすことです。デザイナーは、アウトプットで語りたがるあまり説明を避ける傾向があります。しかしそうではなく、言葉を尽くして、デザイナーではない方にも全て説明する、出し惜しみせずにとにかく何でも見せる姿勢が大事なのかなと思っております。

「仲間=理解者を増やす」

二つ目は、仲間を増やすことです。

先ほど申し上げたように、弊社の場合、UXデザインをやっていこうという人が全体の数パーセントくらいしかいないので、仲間を増やす、理解者を増やす、ということが、UXの浸透に大きく影響すると思っております。

実際に何をしているのかを「発信する」

三つ目は、何ができるかを発信していくことです。

一言でデザイナーと言っても、UXデザイナーもいるし、実際にバリバリ手を動かす人もいるので、「実際に何をしている人なのか」というのが周りからは見えていないことが多いです。何をしているのかをデザイナーの方から発信していく姿勢も、かなり大事だと思っています。

「まだあわてるような時間じゃない」

以上、三つのポイントが、今回リブランディングプロジェクトに関わって感じたことです。

結局何が言いたいかと言うと、「まだあわてるような時間じゃない」(*1)ということです。最近「スラムダンク」を大人買いしてこの言葉を選んだんですけど(会場笑い)、やはりUXデザインの浸透というのは、一朝一夕ではなかなか難しいと思います。言葉を尽くして、仲間を増やして、ようやくそれで少しずつ変わっていく、そういったものであることをまず理解することから始めると、UXデザインの浸透が始まっていくと思っています。

ご清聴ありがとうございました。

*1「まだあわてるような時間じゃない」:マンガ「スラムダンク」中に出てくる有名なセリフ。バスケットボールの試合で相手チームとの点差が開き焦るチームメイトを落ち着かせるために主人公の一人がチームにかけた言葉。

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