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ユーザーテストとは?ロンドンのコンサルファームが強く勧める理由

ニューヨークやロンドンに展開するコンサルティング会社、Conversion Rate Experts社が、UX(ユーザーエクスペリエンス)とCRO(Conversion rate optimization コンバージョン率最適化)のための27つのテクニックをまとめたインフォグラフィックを発表いたしました。

この記事は、Conversion Rate Experts社の許可の元、テクニック20について詳細に書かれた記事を翻訳したものです。元記事は、Techniques 20–22 of “Tools for UX and CRO: The Ultimate Guide for 2017”です。

ユーザーテストツールは、Webページについての深く細かい洞察が得られる素晴らしいツールです。どのようにしてより良いものに改善すべきかを正確に示してくれます。

ユーザーテスト(ユーザビリティテストとも呼ばれます)では、Webサイトを使用している人を観察し、発生した問題に注目します。それは、難しいことではなく普通のことですが、おそらくこのシリーズでは最も有用なテクニックです。

ユーザビリティテストを実行するにはいくつかの方法があります。ほとんどの場合、参加者に実行するタスクを与え、タスクを完了するのを見て、ユーザーの考えを尋ね、その後の分析のために結果を記録します。

誰があなたのWebサイトをテストすべきか

理想としては、ユーザビリティテストを受ける人は、あなたがターゲットとするマーケットを代表するような人達がいいでしょう。しかし、まず身近にいるひと達にテストすることによっても素晴らしい結果が得られます。今まさにあなたのとなりに座っているような人達や家族はテストを受けてくれでしょう。

そして一度得られるものが少なくなってきたと感じたならば、そのプロダクトのターゲットの中からユーザーテストを受ける人を探し始めるべきです。
意外なことに、専門的な人よりもWebに精通していない人達からのほうが学ぶことは多いでしょう。専門家はエラーを含むページを上手に対処することができますが、一般の人はすぐに離脱してしまう傾向にあります。

そしてretrospective moderated user-testsと言われるテストを実施するのも極めて有効です。Webサイトの目標(例えば、購入)を完了したばかりの人に連絡し、どのようなステップをたどったかを再現してもらうものです。

そのような人々は定義上適格であり、直近で購入にいたるまでに必要とされるすべての思考プロセスを経ています。彼らがたどって来たプロセスに着目し、それぞれのフェーズで何を考えていたかを聞いてください。
彼らは、乗り越えなければならなかった落とし穴や、離脱しそうになった障害を思い起こすのに長けているという傾向にあります。

ユーザーテストのやり方

テストの間は批判をするようユーザーに促してください。ユーザーはあなたがその批判を個人的に受け止めるのではないことを知っておく必要があり、時にはこのWebサイトは第三者によって作成されて、私たちがこれに満足していないというように装うなどして、ユーザーが批判するのを期待しているように促すことも有用です。

そして、ユーザーに行ってほしいタスクのシナリオを示しましょう。
またもし彼らがあなたにぴったりのターゲットではない場合は、彼らが想像する必要があるものを説明する必要があります。

彼らは自分以外の設定になりきる必要がありますか?

例えば、あなたが自動車メーカーのWebサイトを担当している場合、
「その会社の自動車を所有している前提でテストを行ってください」と言うのがいいかもしれません。

彼らは特別なシチュエーションを装う必要がありますか?

例えば、「あなたが既存顧客で、自動車が故障したこと想像してください」と言う必要があるかもしれません。

ゴールを設定しましょう

特定の可能性を除外するかどうかによって、ゴールを一般的なものにするか具体的なものにするか設定することができます。

すべての可能性を考慮し、ゴールを暗黙的にする

例えば「あなたの車が故障したとして、次にあなたがすることは何ですか?」という質問をします。(私達が実施したテストの一つで、驚くべきことに、PCを使うことを考えもせず電話帳を参照したユーザーもいました。)

より特化してゴールを決める

例えば「あなたはどのようにして車を修理してもらいますか?」という質問をします。

具体的にゴールを決める

例えば「[特定の検索ワード]をグーグルに入力し、一番トップに出てきた検索結果をクリックし、このページにたどり着いたとします。 最寄りの修理センターの場所をどのようにして調べますか?」という質問をします。

テスト中に注意すべきこと

彼らに静かに見守っていることを伝えましょう。一度彼らがタスクを始めたら、手伝ってはいけません。あなたはWebへの訪問が出来るだけ自然なものでありたいと願っています。これは、時にはあなたが手伝いたいという衝動に抵抗しなければならないことを意味します。

テストの間、メモをとりましょう。
あなたは自分のWebサイトを改善するアイデアの莫大なリストを手に入れるでしょう。ほとんどのテストはなんらかの価値あるものを与えてくれますし、3つ以上のテストをしてアイデアを得られないことはごくまれです。実装が完了するまで全てをストップしたくなるほどです。

スティーブクラッグのWebサイトにはユーザーテストを実行する便利なスクリプトがあります。
スティーブクラッグは「Don’t Make Me Think」という素晴らしい本の著者です。
彼のスクリプトはラボでのユーザーテストのために設計されているため、マイクロフォンやスクリーンレコーディングについての言及は無視してOKです。

最も有効なユーザーテストはあなたを泣きたい気持ちにさせる類のものです。なぜなら真実は傷つけるものだからです。そういった理由でほとんどのマーケターはユーザーテストを避けます。優秀なマーケターは批判をすばやく受け止める人たちで、それらをページを改善するために使いそして再度ユーザーテストをします。

私たちがユーザーテストでよく使うツール

以下のツールはリモート・ユーザーテストを可能にします。

まず、参加してほしいタイプのユーザーを選択します。(あなたのWebサイトの訪問者とできるだけ似たユーザーを選ぶことができます)

そして、ユーザーに実行してほしいタスクを記述します。

その後、通常は数時間内のうちに、あなたはタスクを実行したユーザーの動画を受け取ることができます。

以下のサービスはユーザーテストをアウトソースするローコストな方法です。

Userlytics

WhatUsersDo

TryMyUI (モバイル対応)

Lookback (モバイル対応)

Userbrain

UserTesting.com (モバイル対応) は、企業向けに同様のサービスを提供しています。WatchsendはiPhoneアプリ向けです。 UsersThink は動画の代わりに紙ベースでのレポートを提供してくれます。

ユーザーテストツールについて
完全日本語対応、ポップインサイトの「ユーザテストExpress」も是非お試しください。

スクリーンキャプチャソフトウェア

ユーザーテストを実施している間、以下のいくつかのツールを使いスクリーンキャプチャをすることができます。

Camtasia
ScreenFlow
Jing
Morae
Silverback
UX Recorder (iOS用)

その他のユーザーテストツールとサービス

Loop11

Mechanical Turk(モニタを見つけるのに使えます)

UsabilityHub

Testapic (フランス語でユーザーテストを提供)、UXLine(スペイン語でユーザーテストを提供)、 Testaisso (ポルトガル語でユーザーテストを提供)

PearNoteReframer(ユーザーテストを観察している間にノートを取るのに役立つ)

•もし、あなたがユーザビリティの専門家なら、Capian は エキスパートレビューのレポートを作成するのに役立ちます。

UserZoom

UserBobはリモート・ユーザーテストを可能にし、テスト動画を手に入れることができます。UsersThinkUserInput は似ていてレポートを手に入れることができます。

Accessibility Priority Tool は、Webサイトのユーザビリティやアクセシビリティを様々な観点で評価するスプレッドシートです。

どのツールやサービスを使用するにしても、Webページを作成する人は、少なくともいくつかのテストを実行することを強くお勧めします。
直接テストすることで、ユーザーに質問をすることができます。
そして彼らの目的に対する解決策を提案することができたり、その解決策において、一緒に協力することもできます。

無料DL|ユーザビリティテストの基本

数あるUXリサーチ手法の中でも最初に始めやすい「ユーザビリティテスト」の「基本的な設計・実査・分析の流れ」と「実施の進め方や注意点」を解説します。

投稿日: 2017/06/07 更新日:
カテゴリ: ユーザーテスト、ユーザビリティテスト