UXデザイン・あなたの会社の習慣を変える5つのヒント

この記事は、「uxdesign.cc」より許可の元、「UXとデザインについての考察:あなたの会社の習慣を変える5つのヒント」について詳細に書かれた記事を翻訳したものです。元記事は、UX and design thinking: 5 tips for changing your company mindsetです。

著者:Tania Conte

この記事の要約

UXデザイナーがUXデザインの価値を同僚や上司に認めてもらうために、5つの方法を試してみましょう。

  1. ユーザー調査はオンラインでおこないましょう
  2. 成果物はWeb上ではなく、手の届く場所で共有しましょう
  3. 機能ごとにユーザーストーリーを作って、開発者に共有したり、設計の裏付けをしましょう
  4. ヤコブ・ニールセンが提唱した10個のヒューリスティックルールをチームメンバーに共有しましょう
  5. ペルソナを常に掲示して、定期的にユーザー中心の設計になっているかチェックしましょう

それでは本文をご覧ください。

UXとデザイン思考を会社に取り入れる

UXデザインは、ある経験を通じてユーザー自身も気づいていないニーズをとらえ、デザインに転換することを目標とする考え方に基づいています。デザインは主に「デザイン解析ツール」にある具体的な手順からなるプロセスを通じて改善されます。

それに対し、デジタル業界における多くの企業が、最終決定者や投資者の個人的な思い込みや好みに焦点を当てて作業をおこなっています。これらの思い込みや好みはすべて最終的には製品という形で反映されることになります。

この記事をお読みになられているなら、ご自分を生まれながらのUXデザイナーだと感じていることでしょう。あなたは週末や夜間を、当然のように、UXの手法、テクニック、指標、ツールについて学ぶ機会に充ててきたのではないでしょうか。自分にとってのゴールは売れる製品を生み出すことだと確信してはいるが、チームは自分の仕事ぶりを歓迎していない、そのように感じているのではないでしょうか。すべての力をそこに注いでいるのに、最終結果を目の当たりにすると、自分は劣等生にように感じる、そんな風に思ってはいませんか。

とてつもなく大きな使命のように聞こえるかもしれませんが、プロとしての幸福と会社の成功のために、あなたのUXデザイナーとしてのやり方を会社に取り入れてみてください。プロセスやタスクを実行するために余計な仕事をしなければいけないかもしれません。そして始めのうちは、チームの他のメンバーに歓迎されなかったり、受け入れられなかったりするかもしれませんが、試してみる価値はあります。

1.ユーザー調査をオンラインでアクセス可能に

―まずは、デザインを上司の思い込みや好みからユーザーが求めるものに変えましょう。

この目標を達成するには、リサーチャーとして「オフィスから外に出て調査する」という信念に微調整をする必要があります。ユーザーは、彼らこそがデザインにおける本物の金の鉱山なのだと上司を納得させることのできる唯一の存在です。ゲームを采配するためには、あなたがユーザーを本物たらしめなければなりません。

上司や投資家というものは、あなたがユーザー調査のために職場から出て、最終報告書を持って後で戻ってくることを認めづらいです。ですからあなたのユーザー調査プロセスをオンライン上でおこなえるものにしましょう。グループやチャンネルに参加することができたり、自分で作ることのできたりするSNSは、ユーザーとやりとりをして一緒に作業をする上で絶対に役に立つリソースです。

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上司や投資家もSNSなどのオンライン上に招待すれば、あなたがユーザーとやりとりをし、関係を築き、アンケートを配信するなどの、リサーチャーとしての全業務を上司や投資家に見てもらうことができます。それぞれのアンケートに対して本質を見極めながらレポートを作成します。うまくいけば上司や投資家は、「科学的」に、かつ客観的に関連付けてレポートの内容を理解することでしょう。

2.成果物をWeb上ではなく手の届く場所に共有する

おそらくあなたの職場の会議室には、ホワイトボードか付箋の貼れるボードがすでに備え付けられていることでしょう。あなたのUXデザインの成果物をチームと共有できる場として、まずは会議室を活用しましょう。

―資料を共有するためのデジタルプラットフォームもいいのですが、成果物のコピーを壁に貼って残せるリアルな空間の方が、後から来る同僚達に大きな影響を与えることができます。

あなたの仕事が妥当であるという非常に説得力のある証拠を見せることによって、同僚に訴えかけられるのです!追加資料を見てもらうために、会議室で一人静かにしばらく過ごしてもらうよう同僚にお願いするのもいいでしょう。発見をシェアしようとしているあなたの誘いを彼らは歓迎することでしょう。そして、あなたが何をやっているのか知りたがるはずです。

このように、パソコンから離れているときの方が、同僚が注意をそらすことなく、ずっと注目してもらえるということがお判りになると思います。

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3.機能ごとにユーザーストーリーを書く

変えるのが難しい考え方の一つに「ユーザーは慣れるだろう」というものがあります。これは典型的なエンジニアに多く見られます。彼らはコードの処理や機械と向き合うことに時間をかけすぎて、ユーザーやユーザーの本当のニーズをおろそかにしがちです。さらには、エンジニアの考え方は一般ユーザーとはまったく異なるので、現実世界を直視できるようなものを彼らに渡すことが重要です。

そこで、ある程度まとまった機能ごとに、ユーザーストーリーを書くことをおすすめします。こうすることで、開発者が開発を早く簡単におこなうために、あなたのUIを気軽に変更してしまうことを防ぐことができます。さらに、インタラクションフローの全工程と同様、あなたのUIにおける全要素がユーザーストーリーと関連して確立されるでしょう。

4.10個のヒューリスティックルールをキーポイントに

あなたのチームがUXデザインの意義を理解するためのもう1つの方法は、キーポイントが定義されたリストを渡し、同僚が自分で理解して仕事に使えるようにすることです。

プロトタイプの段階でのユーザーテストやヒューリスティック評価、それらの繰り返しの作業に、エンジニアが参加できたら良いのですが、膨大な時間がかかります。いずれにせよ、エンジニアがヤコブ・ニールセンが提唱した10個のヒューリスティックルールを認めるということは、プロダクトを最高のものにするためには非常に有益です。

私たちが子供の頃、学校の先生達は勉強に役立つ情報を掲示していたと思いますが、それと同じことです。開発チームの部屋の壁には、簡単な説明を添えた10個のヒューリスティックルールを貼りましょう、そうすればエンジニアと仕事をしているときに提案し損ねることがなくなります。


コーセラにおいてインタラクションデザインの専門であるスコット・クレマー教授による10個のヒューリスティック評価(出典:uxdesign.cc)

5.ペルソナと定期的に顔を合わせる

会議室のボードに張られた成果物の中には、必ずユーザーのペルソナのポスターがあるようにしてください。すべてが始まった場所を忘れないように、そして制作過程のどのステージでユーザーの期待が失望に変わってしまったのかをチェックするために、あなたのチームが「ユーザー代表」と定期的にデートする(顔を合わせる)ということが絶対不可欠です。

技術的もしくは予算的な問題で何らかの制約を受けるならば、ユーザー中心であるという考え方とUXデザインに焦点を当てた考え方を持ち続け、批判的な分析をおこない、修正点を見つけるために、定期的チェックポイントは必要です。

ペルソナはすべてのUX設計プロジェクトの重要な要素であり、すべてのメンバーは念頭に置いておくべきです(出典:uxdesign.cc)

さて、この5つの実行可能な方法で思い込みを改め、あなたの会社にUXデザインとデザインの考え方を取り入れるということはスタート地点にすぎません。すべてのビジネスにおいて、このようなユーザー中心の考え方をし、呆れるくらい仕事熱心な真のUXデザイナーを受け入れる余地があることを私は切に望んでいます。

数年後には、ユーザーエクスペリエンスがブランド間で違いを生むことが期待されます。デジタル業界はこの課題に向き合う準備ができているでしょうか?

ポップくん

株式会社ポップインサイトの公式キャラクター、ポップくんです。ユーザビリティやユーザテストをはじめとして、Webマーケティング全般にわたり、皆様に役立つ情報を発信してまいります。



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