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UXデザイン本。初学者のための学習本5選~UXデザインの教科書、ほか

本記事では「UXデザイン」の初学者の皆様におすすめの書籍をいくつかご紹介させていただきます。

そもそもUXデザインとは?

本記事でもご紹介する、「UXデザインの教科書」ではUXデザインを以下のように説明しています。

“ユーザーがうれしいと感じる体験となるように、製品やサービスを企画の段階から理想のユーザー体験(UX)を目標にしてデザインしていく取組みとその方法論”

ユーザーが製品やシステム、サービスを使用している最中だけではなく、使用前、使用後の感情や行動、知覚など、非常に幅広いものがユーザー体験(UX)に該当します。UXデザインの主な目的は、ユーザーがどんな体験をうれしいと感じるか理解したうえで、それを計画することになります。

UXデザインのプロセスとは?

本記事では、UXデザインの型のひとつであるHCD(Human Centered Design:人間中心設計)のプロセスの各段階に応じた書籍および、UXデザインについて包括的に説明している書籍をご紹介します。

HCDのプロセス

参考:書籍「ユーザビリティエンジニアリング」

このプロセスにおける「調査」「分析」「評価」を実施するための手法が「UXリサーチ」となります。UXリサーチの初学者向けの書籍について確認したいという方は、「UXリサーチ本。初学者のための学習本5選~はじめてのUXリサーチ、ほか~」の記事をぜひご覧ください。

本記事ではUXデザイン全体についての書籍および、「設計」「評価」について理解を深めるためにおすすめの書籍をご紹介します。
※人間中心設計(HCD)について詳しくはこちらをご覧ください

UXデザインの教科書

UXデザインを体系的に学ぶなら:難易度★★

「教科書」という名の通り、UXデザインに関連する非常に幅広い内容について、体型的に勉強することができる書籍です。

UXデザインが必要とされる背景やUXデザインとはどういうものなのかといった内容、及びUXデザインを実施するための一連のプロセスと、それに応じた幅広い手法について紹介しています。

特に実践で役に立つものについて詳細に説明されています。ほとんどの手法に対して参考文献の紹介もあるため、特定の手法について更に深掘りをしたい場合にも役に立ちます。

こんな方におすすめ:

・デザインの知識、実務経験があり、UXデザインについて勉強したい方
・ソフトウェア開発の知識、実務経験があり、UXデザインについて勉強したい方
・体系的な知識を得たいUXデザイナー、UXリサーチャーの方
・製品、サービスの企画や開発に関わる方
・マーケティングやプロモーション、広告に関わる方

ユーザビリティエンジニアリング

UX/ユーザビリティ分野の定番本:難易度★

UXという言葉が浸透していなかった2005年に出版されてから、「ユーザビリティについて学びたいときに、まず最初に手に取るべき一冊」として継続的に読まれている書籍です。

UXとは何か、ユーザビリティとは何かといった前提の部分から、HCDのプロセスの「調査」「分析」「設計」「評価」における代表的な手法について、イラストや実例を交えながら、簡潔に分かりやすく紹介しています。

現在は第2版が出版されており、第1版の内容の多くを残しつつ、近年の製品やサービスに適した内容が追加されています。

こんな方におすすめ:

・UXデザイナー、UXリサーチャーとして働き始めた方
・UX/ユーザビリティについての基本を再確認したい方

UXリサーチの道具箱II

ユーザビリティテストのお供に:難易度★

以前「UXリサーチ本。初学者のための学習本5選~はじめてのUXリサーチ、ほか~」の記事で紹介した「UXリサーチの道具箱」とセットで読みたい一冊です。

「UXリサーチの道具箱」はHCDのプロセスにおける「調査」「分析」についての書籍でしたが、こちらは「評価」について、特に「ユーザビリティテスト」に焦点を当てたものとなっています。

ユーザビリティテストにおけるリクルーティングやタスク設計、実査、分析などについて、イメージしやすい例を交えて実践的な知識を得られる内容となっています。

こんな方におすすめ:

・UXリサーチの道具箱を既に読んでおり、UXデザインについて更に勉強したい方
・UXリサーチャーとして働き始めた方で、ユーザビリティテストの機会が特に多い方

ヤコブ・ニールセンのAlertbox

厳選されたユーザビリティ改善コラム:難易度★★

ユーザビリティ分野の第一人者であるヤコブ・ニールセン博士が1995年から2006年4月までに発表した300以上のコラムの中から、ユーザビリティの改善に役立つ50のコラムを厳選し、まとめている書籍です。

ユーザー視点の、webとは「こうあるべき」「これはNG」といった部分が具体例、根拠を交えて詳しく説明されています。

HCDのプロセスの内、特に「設計」「評価」に活かせる内容となっています。

コラムはWeb上で公開されており、日本語に翻訳されたものも読むことはできますが、2022年9月現在も更新されており非常に多くのコラムがあるため、まずは厳選されたものを読みたい場合におすすめです。

こんな方におすすめ:

・Webディレクター、Webデザイナー、UIデザイナーとして働いている方でユーザビリティを考慮したデザインを学び始めたい方
・UX デザイン、UXリサーチを実施するうえで参考になる事例や、根拠となる知識を得たい方

デザイナーのためのプロトタイピング入門

プロトタイピングの基本から実践まで:難易度★★

Webサイトやアプリ、ハードウェアにおけるプロトタイピングについて学べる一冊です。

HCDのプロセスにおける「設計」にあたるプロトタイピングについて、そもそもプロトタイプとは何か、何のために作るのか、プロトタイプの目的に応じたプロセス、プロトタイプの目的に応じた忠実度などを具体例を交えながら学ぶことができます。

さらにプロトタイプ制作後の「評価」にあたるユーザーテストについても紹介されています。

特定のツールの詳細な操作方法などについての知識ではなく、プロトタイピングとは何かといった基本となる知識を得ることができます。

こんな方におすすめ:

・ユーザー視点をより考慮したデザインをしたいと思っているWebデザイナー、UIデザイナーの方
・これからプロダクトデザインに関わる方
・製品やサービスを開発プロセスの早い段階でテストしたい方


以上、UXデザイン初学者のための書籍についてご紹介させていただきました。ご自身の業務に関わりの深い内容のものから読み進めても良いですし、まずはUXデザインにおけるプロセスの全体を把握するところから始めても良いかもしれません。

本記事がユーザー視点をより取り入れたサービスやプロダクトが作られていくきっかけとなれば幸いです。


執筆者について

宮本 檀
株式会社メンバーズポップインサイトカンパニー所属のUXリサーチャー。建築設備関係のメーカーでプロジェクト管理を経験後、Webデザイン、動画制作、動画制作のディレクション等の経験を経て2022年に株式会社メンバーズに入社。趣味はスプラトゥーンなどのテレビゲーム。

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